道教組 緊急オンライン学習会 再開後の学校づくり模索 4観点でリレートーク(コロナウイルス関連 2020-05-27付)
道教組(川村安浩執行委員長)は16日、緊急オンライン学習会を開いた。全道から約50人が参加。「コロナ明けを模索しながら工夫している学校づくり」など4つの観点でリレートークを行い、学校再開後の学校づくりなどについて確認し合った。
研修会は、新型コロナウイルス対応による臨時休業が明けてからの学校づくりに展望をもつことがねらい。コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン会議アプリZoomを活用して開催した。
中では、①文部科学省通知をもとに時数確保や教育課程づくりを考える②一斉休校にかかわる子どもたちの「いま」③コロナ明けを模索しながら工夫している学校づくり④オンライン授業や少人数指導などと教育条件整備―の4つの観点でリレートークを行った。
①は内藤修司副委員長が担当し、相次ぐ文科省通知の中で、学校再開後の時数確保や教育課程づくりに関する事項に注目。通知の重要な部分を取り出して読み解きながら、各学校で、今後の教育課程づくり、大切にするべき教育条理を確かめ合っていくための材料を示した。
②では、全渡島教職員組合の藤澤淳氏が子どもたちの書いた手紙や詩を紹介しながら、学校で学ぶことの意味、これからの学校づくりへの思いを熱弁。「今の状況が学校は目標、将来のためとすり込まれ、将来のために今の犠牲は仕方がないと思わされてきたことを問い直すきっかけとなっている。また、学ぶことは今を生きることであると子どもたちが感じていることを私たちが自覚させ、形にしていくことを大事にしたい」と語った。
③では、椙木康展執行委員が「学校での感染リスクの回避」「休校に当たってやってきたこと」「今後の教育活動“学びの保障”を進めるため」の3つの観点で、コロナウイルス明けの学校での取組について説明。「保護者へ思いを寄せ、子どもに寄り添うことを最優先にしながら、同僚への励ましと協働を大切にし、職種を越え、同じことをして得る連帯感と達成感が生まれていることが大きな財産となっている」とし、初めての経験の中、みんなで工夫して取り組んできたことを振り返り、今後の教育活動に生かせるものを確認する必要性を示した。
④は、斎藤鉄也書記長が担当。オンライン授業や、「3密」を避けるための少人数指導などについて、文科省や道教委の通知を読み解きながら、長期的な展望をもって、組合員が考えていくべき教育条件整備についての議論の土台となる材料を提示した。
このあと意見交換を行い、学校再開後の学校づくりや今後の子どもたちの学びについて議論した。
(コロナウイルス関連 2020-05-27付)
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