【解説】元年度の通勤災害認定２５件

（解説 2020-06-01付）

　道教委は、札幌市を除く道内公立学校における令和元年度通勤災害の発生状況をまとめた。認定件数は前年度に比べ１７件減の２５件と大きく減少。このうち、自動車による事故が１３件、徒歩が１１件、自転車が１件となっている。管内別では石狩が１２件と半数近くで、日高など７管内でゼロだった。

　通勤災害の発生件数は２５件で前年度より１７件の減少。

　このうち、歩行中の凍結路面での転倒など冬型事故件数が１３件と過半数を占めているものの、前年より４件の減となった。

　校種別では、小学校が９件、中学校が２件、高校が９件、特別支援学校（小・中学部）が２件、特別支援学校（高等部）が１件、事務局が２件。

　管内別では、石狩が１２件、後志が４件、上川が３件など。日高、檜山、留萌、宗谷、オホーツク、十勝、釧路の７管内での通勤災害はなかった。

　年代別では、４０代が１１人と最も多く、５０代が８人、２０代が３人、３０代が２人、６０代が１人と続いた。男女の割合は男性１３人、女性１２人とほぼ半々だった。

　月別では、１２月が７件、１１月が４件と多く、冬季に凍結路面での転倒、車両運転中のスリップや風雪による視界不良による構造物衝突などの事故が多く発生している。

　通勤方法別では、自動車による事故が１３件で最も多く、徒歩が１１件、自転車が１件。第三者の行為が原因で発生した第三者加害案件数は８件減の１１件となっている。

　道教委は交通事故の未然防止のため、リーフレット『公務（通勤）災害を未然に防止するために』を参照に、日ごとから時間にゆとりをもった行動を心がけること、冬道歩行の際は両手で荷物を持たないことなど注意を呼びかけている。

(解説 2020-06-01付)