【解説】全国学力調査のCBT化(解説 2020-05-22付)
文部科学省は21日、全国的な学力調査のCBT(Computer Based Testing)化検討ワーキンググループの初会合を開き、全国学力・学習状況調査のオンライン化に向けた検討を開始した。CBT化をめぐる状況や実施事例などを確認。今後、全国規模で技術的に実施可能な調査方法・実施体制などを検討し、夏に専門家会議で報告する。
全国学力・学習状況調査は平成19年度から開始。22・24年度は抽出調査で行い、23年度は東日本大震災、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、調査を見送った。
CBT化に向けた検討は、29年3月の全国的な学力調査に関する専門家会議において提言。導入のメリットとデメリット、実施規模、システムの安定性やセキュリティの確保、機器導入・運送・維持管理のコストなどを勘案して検討する必要性を示した。
文科省は調査のCBT化に向け、全国的な学力調査に関する専門家会議で過去13年間の成果と課題を踏まえた制度設計を検討。専門家会議のもとにワーキンググループを新設し、専門的・技術的な検討を開始した。
ワーキンググループは、テスト理論、CBT、設問作成の専門家などで構成。1人1台端末や高速大容量ネットワークの整備、学校における働き方の観点も踏まえ、学校パソコンを使用してオンライン調査とする場合、必要な準備や整理すべき課題を検討する。
21日の初会合では、CBT化をめぐる状況や、国際数学・理科教育動向調査におけるCBTの実施事例などを確認した。
今後、全国で技術的に実施可能な調査方法・実施体制、必要となるシステムの在り方や調査プログラムなどを検討して論点を整理。夏ころ、専門家会議に報告する。
(解説 2020-05-22付)
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