【解説】５月５日から児童福祉週間

（解説 2020-04-30付）

　児童福祉の理念の一層の周知を図る児童福祉週間が、５月５日からスタートする。本年度の標語は「やさしさに　つつまれそだつ　やさしいこころ」。行政、企業、地域社会が連携し、社会全体で子どもと子育て家庭を支援する広報啓発活動を推進する。

　国は、子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されることのないよう、経済的に厳しいひとり親家庭への支援の充実、社会的養育の推進や児童虐待防止対策の強化に取り組み、子どもが健やかに育つための総合的な対策を進めている。

　児童福祉週間は、児童福祉の理念や制度の周知を図り、国民の児童福祉に対する理解と認識を深めることを目的に昭和２２年から開始。厚生労働省、全国社会福祉協議会、児童育成協会が主唱している。

　毎年５月５日の「こどもの日」を中心に全国的に実施。ことしは５月５日から１１日までの１週間を期間としている。

　本年度の児童福祉週間標語は「やさしさに　つつまれそだつ　やさしいこころ」。全国から寄せられた２８２９作品の中から、北澤佳奈さん（和歌山県、１３歳）の作品が選ばれた。

　主な運動は、①児童福祉の理念の普及②家庭における親子のふれあい促進③地域における児童健全育成活動の促進④児童虐待への適切な対応⑤母と子の健康づくりの推進⑥多様化する保育需要等への対応⑦障がいのある子どもなどに対する理解の促進―の７つ。

　行政のみならず、企業や地域社会と連携し、仕事と生活の調和の実現を含め、社会全体による子どもと子育て家庭への支援について広報啓発活動を推進する。

　札幌市では関連行事として例年こいのぼり掲揚式を実施していたが、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止とした。

(解説 2020-04-30付)