【解説】子に対する前兆事案 3月末
(解説 2020-04-15付)

 道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(3月末現在)をまとめた。1月からの累計で前年同期比58件減の90件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(13歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 3月は、道内で前年同期に比べ42件減の10件を受理。1月からの累計で前年同期比58件減の90件を受理した。

 態様別にみると、「声かけ」が最も多く30件で、全体の33・3%を占めている。以下、「つきまとい」が22件で24・4%、「容姿の撮影」「身体露出」がそれぞれ11件で13・8%、「痴漢、身体接触」が8件で8・9%、「のぞき、盗撮」が1件で1・1%などとなっている。

 発生時間帯は、「午後3時台」が31件、「午後2時台」が13件、「午後4時台」が10件で、下校時間帯の午後2~4時で59・9%を占めた。

 発生場所は「道路(歩道)上」が70件で77・8%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が51件で56・7%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が20件で22・2%、「遊戯中」が11件で12・2%などとなった。

 警察署別の受理件数は、札幌方面28警察署が60件で最も多い。

 道警本部では、前兆事案について都市部に限らず全道各地で発生していることから、子どもたちに不審者に遭遇した際に防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせることなど具体的な対策について指導することを求めている。

 また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応することができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかな通報を呼びかけている。

(解説 2020-04-15付)

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