【解説】ネットトラブル事例集 総務省
(解説 2020-04-22付)

 総務省は、インターネットトラブル事例集2020年版をホームページに掲載している。軽率な投稿による著作権侵害など、インターネットトラブルの19事例を紹介。各トラブルを予防・回避するためのアドバイス、関連用語の解説を掲載している。

 事例集は、インターネットやスマートフォンの利用によって、子どもたちが被害を受けるだけでなく、加害者となることを防ぐため、安全に利用するための危機管理意識などを育むことをねらいとして作成。

 トラブルの原因と結果をイラスト付きで紹介。事例をより深く考えるためのヒントや問いかけを設け、各トラブルを予防・回避するためのワンポイントアドバイス、関連する用語を解説している。

 トラブルは、①日常に潜む危険②取引によるトラブル③危険な小遣い稼ぎ④軽率な行動(違法行為)⑤技術力と承認欲求(違法行為)⑥悪意のしかけ・巧みなワナ(セキュリティ)⑦安易な情報提供・情報発信⑧信頼から被害へ―の8項目19事例で分類して紹介。

 このうち、④では、「他者の権利を侵害する投稿や視聴」をテーマに、人気連載漫画をSNSに投稿した事例を解説。許可なく著作物を投稿することは、著作権侵害に当たることを伝えているほか、消費者教育にかかわる事項として、違法な配信サイト(海賊版)を利用しないよう呼びかけている。

 SNSのやりとりをきっかけとした誘拐事件などが発生していることを踏まえ、「被害に遭う人が特殊なだけ、自分は大丈夫」と油断しないよう注意を促している。

 このほか、SNSを利用する際は個人情報を発信しないこと、ネットで知り合った人とダイレクトメッセージのやり取りはしないことなどを挙げている。

(解説 2020-04-22付)

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