【解説】知財創造教育に関する調査

（解説 2020-04-20付）

　本道の知財創造教育に関する事業を進める地域コンソーシアム会議は、報告書『地域・社会と協働した“知財創造教育”に資する学習支援体制の調査（北海道）』をまとめた。年２回実施している地域コンソーシアム会議や、２月に札幌市立宮の丘中学校で実施した令和元年度教育プログラム実証の内容などを記載。３月末に内閣府に提出した。内閣府は、今後、全国８地域の結果報告を踏まえ、本年度における国の方向性を固めていく。

　内閣府は、平成２９年度から、知財創造教育の推進に向けて、北海道を含む４地域において「コンソーシアム」を試行的に立ち上げ、課題に対する方策等の収集などを推進。令和元年度は、８地域に設置された地域コンソーシアムの活動の結果を踏まえ、知財創造教育の体系化の推進、教育現場に知財創造教育を浸透させていくための取組を強化するとともに、地域コンソーシアムに対する支援の在り方などを検討してきた。

　地域コンソーシアムの北海道会議は、内閣府調査事業の主要課題「次年度以降の（北海道での）知財創造教育推進に向けた“地域主体の地域コンソーシアム構築”」の検討を推進。知財創造教育の実践事例の収集・ヒアリングによる現状の把握と課題の整理のほか、教育プログラムに基づき、地域内の学校等において児童生徒向けの実証などを展開してきた。

　報告書には「教員が取り組むための環境整備」「秀でた尖った人材の育成」の２テーマをもとに協議・検討してきた元年度第１回会議や、地域主体の新地域コンソーシアム構築に向けて協議した第２回会議の内容を。また、２月に札幌市立宮の丘中で実施した教育プログラム実証、知財創造教育の説明会・意見交換会の様子などを報告している。

(解説 2020-04-20付)