【解説】４月末検挙等少年は２７１人

（解説 2020-06-04付）

　道警本部は、ことし４月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、４月末時点で２７１人（うち女子５１人）。前年同期比５５人減少した。

　内訳は、刑法犯が２３８人（同４３人）と５３人減、特別法犯が３３人（同８人）と同数だった。

　非行少年に該当しないものの、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどを行う不良行為少年は２６７４人（７４６人）が補導された。

　刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が１６３人で、全体の６８・５％を占めた。窃盗犯の手口別では、万引きが１０５人で最も高い割合（６４・４％）。また、粗暴犯は３２人、風俗犯８人、知能犯３人、凶悪犯３人などだった。

　学職別では、小学生４１人、中学生３１人。小・中学生で全体の３０・２％を占めた。高校生は８９人で、全体の３７・４％。このほか、その他学生が１６人、有職少年が３６人、無職少年が２４人となった。

　特別法犯で検挙・補導された３３人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法１３人、大麻取締法５人、軽犯罪法３人、育成条例２人、売春防止法１人などとなった。

　薬物乱用少年は６人で、内訳は有職少年５人、その他学生１人だった。

　少年の福祉を害する福祉犯は、検挙人員が８４人。内訳は児童買春・児童ポルノ禁止法４０人、育成条例３７人、児童福祉法２人、風俗営業適正化法２人などとなった。

　また、被害に遭った少年は６６人となった。法令別では児童買春・児童ポルノ禁止法が３４人と全体の５１・５％、育成条例が２６人で４０％と続いた。

　学職別では、小学生４人、中学生１８人、高校生３３人。小・中学校、高校の児童生徒合わせて５５人で、全体の８３・４％を占めた。

(解説 2020-06-04付)