新採用教員　札幌市で２１人増３５９人　札幌以外は減　辞退者増加　道教委等まとめ

（道・道教委 2020-06-04付）

２年度公立学校教員新採用の状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委・札幌市教委は、令和２年度公立学校教員新採用の状況をまとめた。札幌市を除く道内で新採用となった教員の人数は前年度比４５７人減の１０１１人。札幌市では２１人増の３５９人となった。札幌市を除く道内の辞退者数は３１６人で増加傾向にあり、道教委は要因として、他の都府県教委の試験を併願する受検者の増加を挙げている。

　２年度道公立学校教員新採用の状況をみると、小・中学校、特別支援学校、高校の教諭、養護教諭、栄養教諭を合わせた登録数は計１５３１人。このうち、１０１１人が新採用となった。

　学校種別でみると、小学校が３６５人、中学校が２５６人、高校が１８４人、特別支援学校が１０８人など。

　辞退者数は前年度比１０８人増の３１６人。小学校の辞退者数は５７人増の１１２人と２倍近く増加している。

　道教委は、今回の検査から約２０年ぶりに東京都内に１次検査会場を設置しており、道内外に教員志願者の増加に向け情報を発信。このため、他の都府県教委の試験を併願・選択する道外の受験者が増加していることを辞退者増の要因として挙げている。

　札幌市の状況をみると、登録数は４０１人で、新採用が２１人増の３５９人。このうち、小学校が１４４人、中学校が１１０人、特別支援学校が８２人、養護教諭が１４人、高校は９人となった。

　辞退者数は、３人減の３０人。

　内訳は、小学校が１４人、中学校が８人、特別支援学校が６人、養護教諭が２人となった。

(道・道教委 2020-06-04付)