【解説】５月末少年非行等概況　道警

（解説 2020-07-01付）

　道警本部は、ことし５月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、５月末時点で３３３人（うち女子５７人）。前年同期比３６人減少した。

　内訳は、刑法犯が２８７人（同４７人）で３９人減、特別法犯が４５人（同１０人）で４人増えた。

　非行少年に該当しないものの、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどを行う不良行為少年は４９６人減の３７９３人（同１０１５人）が補導された。

　刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が１９２人で全体の６６・９％を占めた。手口別では、万引きが１２５人で最も高い割合（６５・１％）。また、粗暴犯４３人、風俗犯９人、凶悪犯４人、知能犯３人などとなった。

　学職別では、小学生５２人、中学生が３９人。小・中学生で全体の３１・７％を占めた。高校生は１０２人で、全体の３５・５％。このほか、その他学生が２０人、有職少年が４８人、無職少年は２５人となった。

　特別法犯で検挙・補導された４５人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法１６人、大麻取締法８人、育成条例４人、軽犯罪法３人、売春防止法１人などとなった。

　薬物乱用少年は１０人で、内訳は有職少年７人、無職少年２人、その他学生１人だった。

　少年の福祉を害する福祉犯では、９３人を検挙。内訳は児童買春・児童ポルノ禁止法４４人、育成条例４１人、風俗営業適正化法２人などとなった。

　また、被害に遭った少年は７２人で、法令別では児童買春・児童ポルノ禁止法が３５人と全体の４８・６％、育成条例が３０人で４１・７％と続いた。

　学職別では、小学生４人、中学生２０人、高校生３５人と、小・中学校、高校の児童生徒合わせて５９人で、全体の８２％を占めた。

(解説 2020-07-01付)