地区校長会2年度事業計画等⑨ 函渡島小中学校長会
(関係団体 2020-07-01付)

◆運営方針

 我々校長は、新しい時代に求められる学校づくりに向けてこれまで以上に感性を磨き、渡島小中学校長会員として使命と責務を自覚し、強いリーダーシップのもと、学校の教育力向上に努めなければならない。

 そのためにも「未来を切リ拓き豊かな社会を創り出す日本人を育てる渡島小中学校教育」を志向し、これまでの組織を基盤として、会員相互の連帯意識を強め、オール渡島で学校・家庭・地域社会の信頼に応える教育を展開し、渡島管内はもとより北海道教育の充実・発展に寄与するべく鋭意努力していく。

◆活動方針

▼創意と秩序のある渡島小中学校教育の充実と発展に努める

▽会の経緯を踏まえ、目的を達成する有効な諸事業を推進する

▽学校の将来を見据え、教育をめぐる課題解決に向けた諸事業を展開する

▽学校の使命と課題解決のため、「オール渡島」を合言葉に連帯意識をもち、管内教育の充実・発展に取り組む

▼教育の動向を踏まえ、教育関係機関・団体との連携を強化し諸課題の解決に努める

▽未来を切り拓き豊かな社会を創り出す教育の実現に向け、各市町校長会との連携を図る

▽渡島小中学校長会の充実・発展に向け、関係機関・団体との連携を強化する

▽学校教育の向上に向け、3地区校長会・全道・全国校長会との連帯を図る

▼新しい時代を担う学校経営の充実に努める

▽校長のリーダーシップのもと、学校経営の正常化にかかる諸課題の解決に努める

▽充実した教育活動と創意ある学校経営の推進を図る

▽学校の自主性、自律性の確立を目指す取組を積極的に推進する

▼未来を切り拓き豊かな社会を創り出す子どもたちを育成する教育課程を編成し、カリキュラム・マネジメントを確立する

▽カリキュラム・マネジメントを実現し、学校教育の改善・充実の好循環を生み出す

▽主体的・対話的で深い学びを目指し、知識の質・量のみならず、学びの在リ方や学びに向かう力を高める

▽心の教育の重視と考え、議論する道徳への質的転換を図り、よりよく生きるための道徳性を養う

▽小中連携に努め、学びの連続性の充実を図る

▼子どもの自己実現を目指す開発的・予防的な生徒指導に努める

▽共感的人間関係のもとに子どもの自己指導能力の育成を目指す生徒指導を推進する

▽心の教育の視点から生徒指導上の諸課題解決に努める

▽小中や家庭・地域との連携を一層強め、児童生徒の生活改善に向けた啓発活動の継続に努める

▼会員個人や協働の研修を通し、校長としての識見や指導力の向上に努める

▽第44回渡島小中学校長会研究大会を開催し、自らの資質・能力を高める

▽教育の動向を見据え、学校研究、ブロック研究や全道・全国大会の研究成果を共有し、管内教育の充実・発展を図る

▽新オール渡島学力向上アクションプランを実現し、学力向上交流研修会において、授業の質の向上を目指す校長のリーダーシップの在り方を共有する

▼教職員の意識改革と資質の向上を図るとともに、後継者の育成に努める

▽夏季・冬季教育研修セミナーを開催し、教職員の資質向上、後継者の育成を図る

▽教育実践内容の質的向上を図り、教育実践の還流を推進する

▽学校職員人事評価制度を通し、教員の資質・能力の向上を図る

▽後継者となるリーダーの育成を目指して、管理職等の採用・昇任に向けての支援に努める

▼教育条件の整備と福利厚生施策の充実に努める

▽教育の諸条件把握に関する各種調査へ協力し、改善策の推進を図る

▽福利厚生事業を有効に展開する

▼渡島小中学校長会の組織の強化と活動の充実に努める

▽各部発行の広報誌の有効活用と、より一層の内容の充実を図る

▽管内教育関係管理職名簿を函館市小・中学校長会と協力して発刊する

▽会員数の減少に伴い、組織のスリム化と業務の効率化に努める

◆研究主題

 「未来を切り拓き豊かな社会を創り出す日本人を育成する渡島小中学校教育~ふるさとを愛しともに支え合い新しい時代を担う学校経営の推進」

◆研究主題設定の理由

 今日、国際化・グローバル化や人工知能の飛躍的な進化、絶え間ない技術革新等が進展し、わが国は新たな局面を迎えている。

 また、国内的には、少子高齢化による急激な人口減少や産業構造および技術革新の変化に伴う経済活動による格差拡大が、今後一層増すとともに、子どもたちが将来就くことになるであろう、これからの職業の在り方も大きく様変わりするとの予測がある。

 時代の変化や潮流をつぶさに察知し、これらの諸課題に立ち向かい、これからの豊かで成熟した社会をたくましく生き抜いていくためには、個人と社会の成長につながる新たな価値を生み出し、創造的に解決していく能力が求められる。

 渡島の子どもたちの現状を見ると、依然として学力や体力・運動能力の向上、いじめや不登校、スマホ、メディア等による問題行動が重要な教育課題となっている。

 これらの課題を解決し、社会を生き抜く力を身に付け、たくましく生きる子どもを育てるためには、伝統や文化に立脚しつつ、高い志や意欲をもった日本人として、他者と協働しながら新たな価値の創造に挑み未来を切り拓く力を身に付ける教育が重要となる。

 そのためには、子どもたち一人ひとりの学力の向上に加え、基本的生活習慣の基盤づくり、すべての活動の源である豊かな心や体力の向上など、各学校における具体的な実践と指導の充実を図るとともに、学ぶことと社会とのつながりを意識し、学びの質や深まりを重視した教育の在り方を一層進化・深化させることが必要である。

 このようなことから、渡島小中学校長会は、令和2年度からスタートする第17期研究の主題を、「未来を切り拓き豊かな社会を創り出す日本人を育成する渡島小中学校教育」と設定し、子どもたち一人ひとりが未来を切り拓いていけるよう豊かな人間性と社会性を身に付け、心身ともにたくましく、豊かな社会を創り出していく力を育む教育を推進することを使命とした。

 研究主題を追究するに当たっては、我々校長が目指すべき学校経営をどのように推進するかという課題意識から、副主題については、「ふるさとを愛しともに支え合い新しい時代を担う学校経営の推進」とした。

 地域社会において、豊かな自然体験、歴史や文化・多様な人々とのふれあいを通して、ふるさとへの愛着や誇りをもたせ、社会に開かれた教育課程の理念のもと、カリキュラム・マネジメントを効果的に活用し、主体的・対話的で深い学びを目指すことで、知識の質・量のみならず学びの在り方や学びに向かう力を高めることが、次代を担う子どもたちにとって重要であると押さえたからである。

 我々校長は、学習指導要領改訂の趣旨を十分に踏まえ、これらの課題解決に向け確固たる教育理念と信念やビジョンをもち、強いリーダーシップを発揮していかなければならない。

 なお、研究期間については、着実な成果を上げるため2ヵ年継続研究とする。

◆研究の領域や課題および研究の視点

▼研究課題1=社会に開かれた教育課程を進める学校づくりは、どうあるべきか

▽2年度=学校や地域の特色を生かした教育課程の編成・実施と校長の在り方

▽3年度=SDGsを取り入れたESDの推進と校長の在り方

▼研究課題2=カリキュラム・マネジメントを進める学校づくりはどうあるべきか

▽2年度=カリキュラム・マネジメントを充実させる人的・物的な体制の確保と校長の在り方

▽3年度=教育課程の質の向上を図る教育課程の編成・実施・評価および改善と校長の在り方

▼研究課題3=主体的・対話的で深い学びを進める学校づくりはどうあるべきか

▽2年度=主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業の質の向上を推進する校長の在り方

▽3年度=質の高い学びを実現し、求められる資質・能力を育成するための評価・改善と校長の在り方

▼今日的な教育課題についての研究の視点(小学校部会)

▽子どもの自立や社会参加に向けた特別支援教育の推進

▽持続可能な社会の担い手を育む環境教育の推進

▼今日的な教育課題についての研究の視点(中学校部会)

▽スポーツとの多様なかかわり方を選択、実践できる力の育成と体力の向上

▽食育の推進と心身の健康の保持増進に関する指導の充実

(関係団体 2020-07-01付)

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