地区校長会2年度事業計画等⑩ 檜山校長会
(関係団体 2020-07-02付)

◆運営方針

 檜山校長会は、昭和23年の創立以来、管内教育の充実・発展のために研究と実践を積み重ねるとともに、教育条件の整備・充実等に努めてきた。

 今日、わが国は知識基盤社会やグローバル化の進展とともに、世界に類を見ない速さで少子高齢化が進み、先を見通すことが難しい時代の中にある。そのような21世紀にふさわしい、持続可能な社会の仕組みを構築するため、行財政改革、規制緩和、地方分権などの動きが進行している。

 一方、教育界における教育改革は、未来を見据えて急速に展開しており、新学習指導要領では、社会に開かれた教育課程および主体的・対話的で深い学びの実現、カリキュラム・マネジメントの確立が求められるなど新たな時期を迎えている。

 こうした中、学校においては、校長の明確なビジョンと鋭い時代感覚のもと、創意ある取組と組織の活性化を図り、生きる力を育む教育課程の編成・実施・評価・改善に努めなければならない。

 また、きめ細かで質の高い教育活動の充実、地域全体での学びの促進などによって、自立した人間として、多様な他者と協働しながら創造的に生きていくために必要な資質・能力を育成することが求められている。

 さらに、いじめ・不登校等の生徒指導、教職員の資質・能力の向上、学校における働き方改革、子どもと向き合う時間の確保など、山積する緊急かつ重要な課題に向けてリーダーシップを発揮し対応していかなければならない。

 東日本大震災や北海道胆振東部地震をはじめとした災害等の経験から、災害記憶の風化防止と今後起こり得る災害等に能動的に対応できる児童生徒を育成するため、防災教育・安全教育の充実を図る必要がある。

 こうした教育課題解決のために「ふるさと檜山に誇りを持ち、自己実現に向けて未来を切り拓く児童生徒」を育む学校経営の在り方を究明し、保護者や地域住民の負託と信頼に応えるため、学校経営を推進していく必要がある。

 そのために校長は自らの職責を自覚し、リーダーシップを発揮して教職員の資質・能力の向上に努め、学校組織の活性化と活力ある学校づくりに全力で取り組むとともに、業務の明確化・適正化や組織運営体制の見直しと教職員の意識改革による働き方改革を推進し、学校からの教育改革を推進しなければならない。

 前年度末からの新型コロナウイルス感染防止への対応については、国や道の動静に注視し、児童生徒の生命を守る観点での迅速な判断・対応に努める。

◆活動の重点

▼組織マネジメントを活かした活力ある学校経営の推進

▽校長自ら研鑚に励み、組織マネジメントを活かした活力ある学校経営を進めるとともに、学校改善に生かす学校評価のさらなる充実を図り、創造的で信頼される学校経営の推進に努める

▼生きる力を育む適切な教育課程の編成・実施・評価・改善

▽学習指導要領の目標と内容に基づく創意ある教育課程を編成し、児童生徒の主体的な学びを育む社会に開かれた教育課程および主体的・対話的で深い学びの実現に向けたカリキュラム・マネジメントに努め、確かな学力、豊かな心、健やかな体をバランスよく育む教育課程の充実を図る

▼時代の変化に即した生徒指導や特別支援教育の組織的推進

▽心の教育の一層の充実を図り、いじめ・不登校、問題行動などの生徒指導上の諸問題の解決を図り、児童生徒一人ひとりの豊かな自己実現を目指す。また、特別支援教育の充実と課題解決に向けた組織的な取組を推進する。さらに、学校・家庭・地域・関係機関および同・異校種間の連携による生徒指導および特別支援教育の充実を図る

▼教職員の資質・能力の総合的な向上

▽学校の教育課題を解決するために、教職員一人ひとりの意識改革と実践的な指導力の向上を目指した校内外の研修体制の充実を進め、教育の専門家としての資質・能力の向上を図る。また、教職員が子どもと向き合う時間については、国や道の動向などを見極めながら、子どもと向き合う時間を確保するための取組の充実に向けた情報発信や管内の状況把握に努める

▼服務規律の厳正な保持

▽保護者や地域住民等に信頼される教職員を目指し、服務規律の厳正な保持の徹底に努めるとともに、校長会自らが不祥事の未然防止に向けた積極的な発信を行うなど、教職員の意識改革に努める

▼組織活動の活性化と充実

▽教育課題解決を組織として対応するために、教育研究江差大会の充実や専門部等の活動の活性化を図る。また、道小学校長会・道中学校長会との連携を密にしながら、組織の機能性を一層高め、自らの職能を向上させる活動の推進に努める

▼ミドルリーダーならびに管理職候補者の育成

▽管内教育の一層の安定・充実を図るために、意欲ある管理職候補者およびミドルリーダーの発掘や育成が重要になってくる将来、教頭や主幹教諭を目指す候補者ならびに校長候補者を確保するためにも、中・長期的な視点での人材育成を関係機関とともに図ることに努める

▼防災教育と健康安全教育の充実

▽近年の自然災害等から学ぶ学校の実態に応じた防災教育および新型コロナウイルス感染防止対応など危機管理の徹底と児童生徒の健康と安全確保に向けた取組の推進に努める

▼学校における働き方改革推進

▽新しい時代の学校づくりに向けた業務の明確化・適正化や組織運営体制の見直しと教職員の意識改革による働き方改革の推進に努める

◆研究活動について

▼研究の基本主題「ふるさと檜山に誇りをもち、自己実現に向けて未来を切り拓く児童生徒の育成」を掲げ、研究のより一層の充実・発展を図る。前年度までの第11次3ヵ年研究の成果を生かし、本年度から新たに第12次3ヵ年研究をスタートし、各町校長会の組織的、継続的な共同研究体制を強化し、各学校、各町校長会の教育推進や研究の還流に努めるとともに、職能の向上を図っていく。また、会員数減少に伴い、5年度以降の共同研究の新たな在り方について本年度中に立案する

(関係団体 2020-07-02付)

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