鶴居小 働き方改革実施計画 地域課題“見える化” 業務合理化し毎月運営委員会
(学校 2020-07-02付)

 【釧路発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた鶴居村立鶴居小学校(田中敏行校長)は、実施計画をまとめた。アンケートなどを通した地域課題の「見える化」や、事務職員による学校間連携の強化などを進め、業務の合理化、各校共通業務の効率化などを目指す。取組推進に当たっては、毎月、運営委員会を開くほか、11月に中間報告、来年2月に最終報告を取りまとめる予定となっている。

 実施計画の概要はつぎのとおり。

◆推進地域の取組

【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】

▼具体的な取組

▽地域課題の「見える化」(アンケートの実施等)

▽事務職員による学校間連携の強化

▽コミュニティ・スクール(CS)や学校支援地域本部の機能の活用

▽保護者、地域住民への理解促進(SNSやホームページの活用)

▼到達目標

▽業務の合理化

▽各校共通業務の集約・効率化

▼成果の検証方法

▽四半期ごとのPDCAサイクル

【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】

▼具体的な取組

▽教職員の意識改革の徹底(改革通信の発行)

▽学校閉庁日の増設(9日間から11日間へ)

▽学校行事の精選・見直し(COVID―19終息後を見据えた検討)

▽保護者・地域住民への理解促進

▼到達目標

▽超過勤務月45時間以内・年360時間以内

▼成果の検証方法

▽四半期ごとのPDCAサイクル

【成果の把握、検証および各種研修会での普及】

▼具体的な取組

▽改革通信の発行(教委から学校・保護者・住民へ)

▽村研集会を活用した成果の普及(教委・推進校)

▼到達目標

▽年間の取組の成果と課題の取りまとめ

▼成果の検証方法

▽実施状況や超過勤務時間等のデータをもとに検証

◆目指す学校の姿

▼目標

 子どもたちの豊かな心、確かな学び、健やかな体の成長のため、全教職員が意欲と情熱をもち、やりがいのもてる環境のもとで、明るく元気に生き生きと子どもたちと向き合える学校。

▼成果の検証方法

▽検証改善サイクルの確立

▽教職員アンケートによる意識調査

◆推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽打ち合わせの時間の短縮化=職員室のホワイトボードの活用、朝打ち・夕打ちの使い分け

▽文書管理業務の工夫=共通して活用・引き継ぎできる管理

▼到達目標

▽朝打ちの5分短縮

▽会議でのノーペーパー化

▽共通して活用できるデータ整理

【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録】

▼具体的な取組

▽タイムカードの活用=自己の勤務時間を見える化し、効率的な仕事の仕方の意識化

▼到達目標

▽在校等時間から条例で定める勤務時間等を減じた時間を1人当たりの月平均で45時間以内

【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組を含む)】

▼具体的な取組

▽運営委員会の活用=教育活動の取組の共通理解と分担の平準化

▼到達目標

▽月1回以上の運営委員会開催による教育活動の共通確認と分担確認の実施

◆推進校の選択取組

【教員と事務職員との役割分担の見直し】

▼具体的な取組

▽事務職員によるメール文書の管理と分掌への振り分けによる主体的な学校運営参画

▽学校行事等、日常的な学校生活にかかわる役割分担による学校参画

▼到達目標

▽事務職専用メールの設定とその活用

▽学校行事への事務職への役割分担

【若手教員への支援】

▼具体的な取組

▽中堅教員、ベテラン教員の優れた教材や指導案、各種文書等の蓄積と活用しやすいデータ管理

▽学級経営、生徒指導、保護者対応等の相談、アドバイス(雑談、相談しやすい環境づくり)

▼到達目標

▽教材の保管、整理、指導案、文書等の活用しやすいデータ管理

▽月2度以上の相談タイムの実施

【学校が作成する計画等の見直し】

▼具体的な取組

▽学校単位で作成、改善しなければならない計画等について、たたき台を近隣3校の教員が連携して作成し、共有化を図る

▼到達目標

▽年間指導計画などの改善作業の省力化

◆推進校における事業スケジュール

▼4月=方針提示

▼5月=プラン提示

▼6月=運営委員会活動開始、アンケート実施

▼7月=業務改善開始、運営委員会

▼8~10月=運営委員会

▼11月=中間見直し(現在までの実施状況と、成果と課題の確認)

▼12月=業務改善、運営委員会

▼3年1月=運営委員会

▼3年2月=最終報告(実施状況の成果と課題の確認)

(学校 2020-07-02付)

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