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札幌市あやめ野小　各教室等に移動式エアコン１４台　学習環境高め確かな育ちを
（学校 2020-07-03付）

様々な場面で活用が可能な移動式エアコン

　札幌市立あやめ野小学校（竹村匡史校長）は本年度、児童の学習環境形成のため、移動式エアコンを導入した。各クラス２台のほか、特別支援学級と保健室にそれぞれ１台と、計１４台配備。室温を下げるほか、除湿にも効果があるエアコンの導入について竹村校長は、夏季休業期間の授業も控えていることから「学習環境を高め、子どもたちの確かな育ちにつなげていきたい」と話している。

　新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、市立学校は４月１４日から５月３１日まで臨時休業。授業時数の確保のため、小学校は夏季休業期間の１０日間（６年生は１２日間）を授業日とするなどして対応する。

　同校は、子どもたちの学習環境を高めるため、３年前に扇風機を各クラス２台設置した。また、一昨年に遮熱や遮光に効果のあるレースカーテンや暗幕を全クラスに設置した。

　竹村校長は、学習環境をより一層高めるため、以前から空気を冷やすほか除湿ができるエアコンの導入を検討。今回、新型コロナウイルス感染症の状況から、授業時数確保に当たって夏季休業期間に授業があるなど、暑さ対策がより必要なことから移動式エアコンの導入に踏み切った。

　ＰＴＡ特別会計費や同窓会費などで購入。特別支援学級の教室と保健室にそれぞれ固定式で設置したほか、各クラスに移動式を２台ずつ配備した。

　エアコンは気温が高い日の冷風の稼働のみならず、湿度が高い日は除湿機能のみ稼働させている。固定式ではなく移動式のため、コロナウイルス感染症対策で２教室に分かれて少人数での授業や給食時、特別教室などを利用する場合など、臨機応変に活用している。

　また、一昨年に熱中症対策のため、熱中症チェッカーを各クラスに設置。熱中症の危険レベルを目安に水分補給させている。職員室や体育館には大型の熱中症チェッカーを設置するなど、職員全体で熱中症の注意レベルを確認できるようにした。

　このほか、市環境局から各クラスの室温・湿度を測定しパソコンで把握できるワイヤレスウォッチャーを借り入れた。毎日の各クラスのデータが記録され、職員室で確認できるもの。様々な機械を活用し子どもたちの安心・安全、体調管理に努めている。