網走市第五中 働き方改革実施計画 時間外勤務縮減策を交流 学校全体で効果的取組導入(学校 2020-07-07付)
【網走発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた網走市立第五中学校(小路典弘校長)は、実施計画をまとめた。教員一人ひとりが講じた時間外勤務縮減に向けた改善策を交流し、効果的な取組を学校全体で取り入れていくことなどを予定している。
実施計画の概要はつぎのとおり。
≪推進地域の取組≫
【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】
▼具体的な取組
▽部活動休養日の完全実施
▽長期休業期間中における学校閉庁日の設定
▽調査業務などの提出期間等の見直し
▽変形労働時間制や週休日の振替などの勤務時間や休憩時間にかかる諸制度を有効活用した適正な勤務時間の設定
▼到達目標
令和3年度末までに以下の項目の実施を100%とする。
▽部活動休養日を完全に実施している部活動の割合
▽変形労働時間制を活用している学校の割合
▽定時退勤日を月2回以上実施している学校の割合
▽学校閉庁日を年9日以上実施している学校の割合
▼成果の検証方法
▽部活動の実施状況調査等による確認
▽行事予定表などによって学校閉庁日の設定日の確認
▽校長からの聞き取りを通じて変形労働時間制等の諸制度の活用状況を確認
【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】
▼具体的な取組
▽各学校の課題に応じてスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、特別支援教育支援員、学習支援員などの配置を進める
▽教材や資料などを共有化する取組を推進できるよう、ICT環境の整備を進める
▽校務の効率化や教育の情報化等を目的として、道公立学校校務支援システムの活用を促進する
▽コミュニティ・スクールの導入によって、地域の実情に応じた効果的な活動を促進する
▼到達目標
▽市費負担によるスクールカウンセラー2人の配置
▽市費負担による特別支援教育支援員25人の配置
▽市費負担による学習支援員5人の配置
▽全校でコミュニティ・スクールの導入と効果的な活動を行う
▼成果の検証方法
▽勤務状況実績報告による確認
▽コミュニティ・スクール研修会における事例発表による成果報告
【成果の把握、検証および各種研修会での普及】
▼具体的な取組
▽校務支援システムを活用した出退勤管理システムを活用することによって、勤務時間の客観的な把握を行う
▽コミュニティ・スクール研修会において、推進校で行っている事例発表や、学力向上フォーラムにおける啓発など普及方法を検討する
▼到達目標
▽定期的に出退勤管理システムによる勤務実績を確認し、1ヵ月45時間以内とする
▽年1~2回程度事例発表をする場を設け周知する
▼成果の検証方法
▽出退勤管理システムによる勤務時間の客観的な把握
▽校長から聞き取りによる校内での取組の確認
▽各種研修会等の実施
≪目指す学校の姿≫
▼目標
▽学校、家庭、地域、行政が密接に連携し、保護者や地域住民等の理解を得ながら、教員が授業や授業準備などに集中し、健康で生き生きとやりがいをもって勤務できる環境を構築する
▼成果の検証方法
▽校長からの聞き取りを通じて取組状況を把握
≪推進校の必須取組≫
【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ取り組むことが可能なものを主体的に実施】
▼具体的な取組
▽業務改善に関する意識の向上
・人事評価(業績評価)に働き方改革に関する目標を入れる
▼到達目標
▽自ら業務をマネジメントする意識をもたせる
【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録】
▼具体的な取組
▽校務支援システム出退勤管理システムを活用する
▼到達目標
▽在校時間から所定の勤務時間を減じた時間を1ヵ月45時間以内にする
【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組を含む)】
▼具体的な取組
▽勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実
・時間外勤務の中間状況をもとにした研修
・中間状況に基づく取組の改善策を講じる(学校・個人)
▼到達目標
▽ワークライフバランスを図る意識をもたせる
≪推進校の選択取組≫
【留守番電話やメールによる連絡対応 留守番電話の設置やメールによる連絡対応等の取組】
▼具体的な取組
▽電話による連絡網を廃止し、メールによる一括配信を行う
▼到達目標
▽迅速、正確な情報伝達と職員の対応時間の縮減
【若手教員への支援 優れた教材や指導案等の蓄積を共有した支援】
▼具体的な取組
▽メンターを活用したOJT(職場内研修)による支援
▽同教科の教員(管理職)による授業支援
▼到達目標
▽若手教員の意欲向上と意識改革
【部活動休養日等の完全実施 部活動休養日平日1日・週末1日以上、部活動の活動時間平日2時間・休業日3時間】
▼具体的な取組
▽部活動中止日(会議、定期テスト)を踏まえた活動年間実施計画を作成させる
▼到達目標
▽年間の部活動休養日・平日52日、週末52日
≪推進校における事業スケジュール≫
▼4月
▽働き方改革推進事業実施計画について職員に説明
▽第五中学校の部活動に関する活動方針、網走市立学校における働き方改革推進プランの確認
▽定時退勤日(月2日設定・毎月)
▼5月
▽学校職員人事評価の期首面談による時間外勤務縮減の意識を醸成
▽若手教員への支援(学級経営・教材づくり・授業準備・通年)
▼6月
▽教師個々の時間外勤務縮減の取組策の交流
▼7月
▽1ヵ月当たりの「在校時間から所定の勤務時間を減じた時間」の確認を踏まえた指導
▼8月
▽学校閉庁日(13~15日)
▽部活動実施結果(前期)の確認と今後の計画作成
▼9月
▽学校職員人事評価業績評価前期期末面談の実施による個々の取組の成果確認と指導
▼10月
▽時間外勤務縮減週間の設定、コミュニティ・スクール研修会での成果報告
▼11月
▽時間外勤務縮減週間の設定
▼12月
▽1ヵ月当たりの「在校時間から所定の勤務時間を減じた時間」の確認を踏まえた指導、学力向上フォーラムでの成果報告
▼3年1月
▽学校閉庁日(12月29日~1月3日)
▽部活動実施結果の確認と今後の計画作成
▼2月
▽学校職員人事評価業績評価後期期末面談の実施による成果の確認
▼3月
▽年間を通した「在校時間から所定の勤務時間を減じた時間」の確認、取組の成果と課題の確認
(学校 2020-07-07付)
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