小樽市稲穂小 働き方改革実施計画 時間管理能力を育成 ICカード活用し実態把握
(学校 2020-07-08付)

 【小樽発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた小樽市立稲穂小学校(大坂充校長)は、実施計画をまとめた。目指す学校の姿について、「教育の質の向上を図る学校における働き方改革を実現し、学び続ける学校をつくる」と設定。ICカードによる客観的な在校時間等の把握、個人のタイムマネジメント力の育成などを図る。

 実施計画の概要はつぎのとおり。

◆推進地域の取組

【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】

▼具体的な取組

▽業務改善のワークショップ

▽業務内容の見直し

▽教育活動の見直し

▽組織としてのタイムマネジメント

▽個人としてのタイムマネジメント

▼到達目標

▽教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた時間を1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内

▼成果の検証方法

▽ICカードによる出退勤時刻の管理

【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】

▼具体的な取組

▽業務改善のワークショップ

▽業務内容の見直し

▽教育活動の見直し

▽組織としてのタイムマネジメント

▽個人としてのタイムマネジメント

▼到達目標

▽教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた時間を1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内

▼成果の検証方法

▽ICカードによる出退勤時刻の管理

【成果の把握、検証および各種研修会での普及】

▼具体的な取組

▽推進校の取組事例を後志教育局と連携し、収集し、資料化し、市内の全小・中学校に配布

▼到達目標

▽市内の全小・中学校への推進校の取組の普及

▼成果の検証方法

▽市内校長会での説明とアンケート調査

◆目指す学校の姿

▼目標

▽教育の質の向上を図る学校における働き方改革を実現し、学び続ける学校をつくる

▼成果の検証方法

▽教職員のアンケートや面談

◆推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽教材づくりの効率化

▽校内研修の効率化

▽職員会議の効率化

▽PTA活動の工夫

▼到達目標

▽教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた時間を全職員が1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内

【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録】

▼具体的な取組

▽ICカードによる客観的な把握と個々人のタイムマネジメント力の育成

▼到達目標

▽教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた時間を全職員が1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内

【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組を含む)】

▼具体的な取組

▽保護者向け一斉メールシステムを活用した保護者アンケートの実施による効率化

▼到達目標

▽保護者アンケートで学校の説明に関する項目のA評価が70%以上

◆推進校の選択取組

【若手教員への支援】

▼具体的な取組

▽メンター研修による初任者の育成

▼到達目標

▽教員の授業評価でA評価が70%以上

【学校の組織運営に関する見直し】

▼具体的な取組

▽学校に設置されている委員会等について、合同設置などの工夫

▼到達目標

▽教職員へのアンケートでA評価が70%以上

◆推進校における事業スケジュール

▼5月

▽働き方改革に関する本年度の方針の提示と働き方改革推進委員会への諮問、小樽市校長会による説明とアンケート調査の実施

▼6月

▽働き方改革に関する本年度のプランの提示と、全教職員によるワークショップを通した業務改善のアイデア募集

▼7月

▽アイデアに基づく働き方改革の推進委員会の開催と取組内容の明確化

▼8月

▽全教職員の取組の見える化

▼9月

▽管理職による教職員一人ひとりとの面談

▼10月

▽現時点での取組内容の資料化と市内の各学校への普及

▼11月

▽現在までの取組状況の整理

▼12月

▽全教職員のワークショップによる成果と課題の明確化

▼3年1月

▽次年度に向けた取組の方向性や取組内容の明確化

▼2月

▽次年度に向けた取組の方向性や取組内容の明確化

(学校 2020-07-08付)

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