函館水産高がリモート講演会 食を通したつながり考察 高校OPENプロジェクト
(学校 2020-07-09付)

函館水産高校リモート講演会
今後の商品開発などで意識するべきポイントを学んだ

 【函館発】道教委の「高校OPENプロジェクト」研究指定校の函館水産高校(亀山喜明校長)は6月下旬、同校でリモート講演会を開いた。水産食品学科の2・3年生合わせて68人が受講。公立はこだて未来大学の田柳恵美子教授による講演を通して、これからの「食」に対する消費者と生産者のつながりについて考えた。

 函館水産高は、平成30年度から道教委の高校OPENプロジェクトの研究指定校。プロジェクトは、本道の基幹産業を支える人材や地域を支えていく人材を育成するため、地域の自治体や企業などと協働し、地域課題の解決を図る実践研究を行い、その成果を全道に普及し、本道のキャリア教育や産業の充実を図ることが目的。

 同校ではこれまで、道南いさりび鉄道や地域の企業と連携し、水産加工食品の開発や車内販売などに取り組んでいる。

 今回の講演会は、新型コロナウイルスの感染防止のため、参加生徒を全校生徒から水産食品科の2・3年生に限定。ウェブ会議システムZoomを活用し開催した。

 田柳教授は「函館から、SDGsの時代に必要な“食のつながり”を考える」と題して講演。「これからの時代は、消費者と生産者という立場だけではなく、消費者と生産者がつながり、新しい価値を見いだすことで、資源の枯渇やフードロスなどの、未来の課題を解決することができる」と説明した。

 その上で、農業・漁業の生産者を特集した情報誌とその生産者が収穫・育てた食べものがセットで定期的に届く、食べもの付き情報誌『食べる通信』が全国で広まっていることを紹介。「今は、商品の扱いが“モノ”から“コト”に変化している。消費者が食べたいと思う過程・物語が必要になってくる」と指摘し、今後の商品開発や取組で意識するよう呼びかけた。

 講演終了後、代表生徒が「食が人のつながりを生むことになると分かった。今後の活動でも、人とのつながりを意識していきたい」と謝辞を述べた。

(学校 2020-07-09付)

その他の記事( 学校)

気持ちよく走り回って 建設業者がグラウンド整備 旭川市知新小

 【旭川発】旭川市立知新小学校(千葉昌之校長)は4日、市内の建設会社・㈱花本建設(花本金行社長)の地域貢献活動の一環としてグラウンド整備の奉仕活動を受けた。同社作業員8人が児童が安全に遊ぶこ...

(2020-07-14)  全て読む

校地整備等で感謝状 美唄尚栄高が地元建設業者へ

 【岩見沢発】美唄尚栄高校(家近昭彦校長)は6月中旬、地元の建設業者の地域貢献活動や寄付に対する感謝状贈呈式を開いた。グラウンド・テニスコートの整備を行った㈱北有建設、校章付き垂れ幕と防災ヘ...

(2020-07-13)  全て読む

道教委フューチャープロジェクト 土木施工への理解深め 岩見沢農業高が単管ハウス設置

岩農高フューチャープロジェクト  【岩見沢発】本年度から道教委の実践的職業教育推進事業「専門高校フューチャープロジェクト」の研究指定校となった岩見沢農業高校(鎌田一宏校長)は7日、同校で単管ハウス設置に向けた土木施工の授業...

(2020-07-13)  全て読む

奥尻高イノベーション事業部 ネットでTシャツ販売 売上金は部活動遠征費に

 【函館発】奥尻高校(清水信彦校長)の生徒有志が立ち上げたオクシリイノベーション事業部(OID)は、インターネットショップでTシャツの販売を開始した。売上金は、部活動の遠征費として活用する。...

(2020-07-10)  全て読む

札幌市教委 市立高コンシェルジュ 本年度からNPOへ委嘱 学校の要望に幅広く対応

 札幌市教委は、広報活動や外部人材活用のコーディネートなど市立高校の教育活動を支援する市立高校コンシェルジュについて、本年度からNPO法人に委嘱して実施している。前年度までの2人体制から団体...

(2020-07-10)  全て読む

江別市上江別小 働き方改革実施計画 電子化等で負担軽減 月平均超勤42時間3分以内に

 道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた江別市立上江別小学校(松井卓校長)は、実施計画をまとめた。①授業や教材準備・印刷等の雑務負担軽減②電子化による作業負担軽減③組織としての取組による効...

(2020-07-09)  全て読む

遠別小 働き方改革実施計画 SSS支援で負担軽減 組織運営見直し意識向上

 【留萌発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた遠別町立遠別小学校(小澤真弓校長)は、実施計画をまとめた。授業準備や新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた消毒作業の実施などにかかる教職員...

(2020-07-08)  全て読む

栗山小 働き方改革実施計画 教員の在校時間可視化 協働可能な業務など検討

 【岩見沢発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた栗山町立栗山小学校(長谷川道彦校長)は、実施計画をまとめた。6月1日からカードリーダーを導入し、教員一人ひとりの在校時間の可視化すること...

(2020-07-08)  全て読む

小樽市稲穂小 働き方改革実施計画 時間管理能力を育成 ICカード活用し実態把握

 【小樽発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた小樽市立稲穂小学校(大坂充校長)は、実施計画をまとめた。目指す学校の姿について、「教育の質の向上を図る学校における働き方改革を実現し、学び...

(2020-07-08)  全て読む

広尾小 働き方改革実施計画 情報を一元化・共有化 毎週の定時退勤を促す

 【帯広発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた広尾町立広尾小学校(髙橋敏宏校長)は、実施計画をまとめた。校務支援システムなどを使って情報の一元化、共有化をスムーズに進め、毎週の定時退勤...

(2020-07-08)  全て読む