遠別小 働き方改革実施計画 SSS支援で負担軽減 組織運営見直し意識向上
(学校 2020-07-08付)

 【留萌発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた遠別町立遠別小学校(小澤真弓校長)は、実施計画をまとめた。授業準備や新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた消毒作業の実施などにかかる教職員の業務負担について、スクール・サポート・スタッフの週3回の支援によって軽減を図る。また、組織運営を見直した上で、勤務時間に対する意識向上を進めていく。

 実施計画の概要はつぎのとおり。

◆推進地域の取組

【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】

▼具体的な取組

▽学校運営協議会の活動内容の充実

▽学校関係事業等の見直し(社会教育事業を含む)

▼到達目標

▽学校運営にかかる地域と連携した取組(外部講師による実習授業の実施、交通安全指導業務を地域に依頼等)の増大を図り、教職員の負担軽減を図る

▼成果の検証方法

▽会議てん末・活動内容を教育委員会議に報告

▽事業見直し前後の在校時間等の比較・分析

▽働き方改革アンケートの結果分析

【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】

▼具体的な取組

▽会議等で部活動に関するガイドラインについて教職員へ周知

▽勤務時間管理を徹底するため、タイムカードによって在校している時間を客観的に計測する体制の整備

▼到達目標

▽部活動休養日や活動時間におけるガイドラインの順守によって、教職員の負担軽減を図る

▽教職員の在校時間を客観的に把握し、各教職員に勤務時間に対する意識を向上させる

▽在校時間が年間360時間を超える教職員をゼロとする

▼成果の検証方法

▽取組状況を把握し、教育委員会議に報告

▽月ごとの在校時間の集計作業を実施

▽働き方改革アンケートの結果分析

【成果の把握、検証および各種研修会での普及】

▼具体的な取組

▽タイムカードによって在校時間の客観的な把握

▽教職員へ働き方改革アンケートの実施

▽推進委員会における中間報告、最終報告の実施

▼到達目標

▽定期的な検証の実施

▽各種報告会で成果を発信

▼成果の検証方法

▽全町立学校の取組状況を把握し、教育委員会議で検証を行う。結果を校長会議で報告する。

◆目指す学校の姿

▼目標

▽協働の中で、教師力が高まり働きがいのある学校

▼成果の検証方法

▽教職員による学校評価(10月)

◆推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽朝の打ち合わせの見直しを行う

▽通知表のデジタル化と評価の前期後期制を実施し、児童の評価が保護者へ分かりやすいように行っていく

▼到達目標

▽朝の打ち合わせを週1回にする

▽学校評価における通知表に関する項目の評価を4段階評価で3・5以上にする

【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録】

▼具体的な取組

▽タイムカードを用いて、教職員の在校時間を客観的に把握し、2ヵ月ごとに適切な指導に当たる

▽月2回の退勤日の設定・および5月・11月に強化週間の設定

▼到達目標

▽年間360時間を超える教員をゼロにする

▽各自が定時退勤日を設定することで確実に実施する(100%の達成)

▽働き方改革アンケートの勤務時間の意識の項目を4段階で3・5以上にする

【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組を含む)】

▼具体的な取組

▽家庭学習の丸付けを担任以外の教員が行う

▼到達目標

▽教職員の働き方改革に関する該当項目の評価を4段階評価で3・5以上にする

◆推進校の選択取組

【留守番電話やメールによる連絡対応】

▼具体的な取組

▽メール連絡網を整備し、保護者へその有用性を伝え、登録率を増やしていく(6月、8月)

▼到達目標

▽メール連絡網の登録率を90%以上にする

【教育課程の編成】

▼具体的な取組

▽学級通信の発行回数を減らす

▼到達目標

▽1ヵ月2回または1回の発行とする

▽働き方改革アンケートの該当項目の評価を4段階で3・5以上にする

【学校の組織運営に関する見直し】

▼具体的な取組

▽学校経営計画の中にスクール・サポート・スタッフを位置付け、業務を明確にすることで、教職員の業務の軽減を図る

▼到達目標

▽働き方改革アンケートの該当項目の評価を4段階で3・5以上にする

◆推進校における事業スケジュール

▼4月

▽働き方改革の方針の提示(定時退勤日の設定、朝の打合せのスリム化、担任以外の教員による家庭学習の丸付け等)、教職員の平均勤務時間の算定、学級通信発行回数の見直し

▼5月

▽教職員の平均勤務時間の算定、働き方改革に関するアンケートの実施、定時退勤強化週間の実施

▼6月

▽第1回推進委員会開催、保護者へメール連絡網の整備提案および呼びかけ、教職員の平均勤務時間の算定

▼7月

▽担任以外の教員による家庭学習の丸付けの実施(~3年3月)

▼8月

▽メール連絡網登録率チェック・保護者へ登録呼びかけ②、朝の打ち合わせ週1回の実施(~3年3月)

▼9月

▽教職員の平均勤務時間の算定、通知表のデジタル化および前期後期制開始

▼10月

▽学校評価(働き方改革項目)、第2回推進委員会開催、働き方改革に関するアンケートの実施

▼11月

▽評価の分析と改善、教職員の平均勤務時間の算定、定時退勤強化週間の実施

▼3年2月

▽第3回推進委員会開催、教職員の平均勤務時間の算定、働き方改革に関するアンケートの実施

▼3月

▽次年度に向け、保護者へ連絡網登録の再度の呼びかけ

(学校 2020-07-08付)

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