地区校長会2年度事業計画等⑭ 留萌管内小中学校長会(関係団体 2020-07-08付)
◆運営方針・活動重点
留萌管内小中学校長会は、「和信一統」の指標のもと、結成以来長年にわたって留萌管内の小・中学校教育の充実と発展のために、組織の総力を結集して研究と実践を積み重ねるとともに、校長としての職能向上に努めながら公教育に携わる使命感をもって、管内教育の充実・振興に寄与してきた。
今日、わが国は、知識基盤社会やグローバル化の進展とともに、予想を超えた少子高齢化が進む中で、将来の見通しをもつことが難しい時代を生きている。このような時代の変化に対応し、持続可能な社会への転換を図るために、多様性を基盤とした自立・協働・創造をキーワードとする生涯学習社会の実現が求められている。
一方、未来を見据えての教育改革は急速な展開を続けており、将来社会の要請に応える学校教育の在り方と方策が盛り込まれた学習指導要領の全面実施に向けた取組は着実に進んでいる。
これまでにも増して激しく変化し続けるこれからの時代、学校においては、校長の明確なビジョンと鋭い時代感覚のもと、創意ある取組と組織の活性化を図り、生き抜く力を育む教育課程の編成・実施と評価・改善に努め、常に学校教育の真価と質的向上に努めなければならない。さらに、きめ細かで中身の濃い教育活動の実施、地域全体を学習フィールドにした学びの促進などによって、自立した人間として、多様な他者と協働しながら創造的に生きていくために必要な資質・能力を育成することが求められる。
加えて、全国各地で多発する災害から身を守るための防災教育の充実、学力や体力の向上を図る取組、いじめ・不登校等の生徒指導、学校における働き方改革の実現、子どもと向き合う時間の確保など、山積し続ける緊急かつ重要な課題に対応していかなければならない。
数多くの教育課題に対応するため、学校現場における慢性的な多忙化が懸念されているが、私たち校長会は、諸課題の解決策を見いだすため、積極的な情報収集を行うとともに、自らを高める研鑚に努め、会員相互の連携を図る中で校長の強いリーダーシップの発揮による課題の解決を図っていく必要がある。
また、取組においては道小学校長会、道中学校長会はもちろん、2区ブロックの構成校長会である上川・宗谷・旭川小・中学校長会とも十分に連携を図りながら、各種課題解決の取組を進めていくことも大切にし、全力で取組を進めていきたい。
これらのことを踏まえ、「自立と創造」と「共生と躍進」を2本柱とする「留萌教育のめざす姿」を実現するために、学校が変わること、学校を変えることをちゅうちょせず、よりよくするための新たな取組にチャレンジするとともに、考え、議論し、結論を出して実行する組織を確立し、校長会の活性化と校長一人ひとりの職能向上を図ることによって、管内教育の充実・発展に向けてこれまで以上に寄与していかなければならない。
志を高く掲げ、充実した留萌の教育を創り上げていく覚悟を固めたい。
【運営の方針】
▽校長の使命と責任を自覚し、自らの識見を高める研修の充実と情報の共有を図る
▽会員相互の連携を密にして信頼関係を深め、組織の強化と活動の充実を図る
▽物事や事象の変化に対し、柔軟に対応できる組織を確立し、そのときのベストを目指す
▽教育関係機関・団体・地域社会との連携を強化し、諸問題の解決を図る
【活動の重点】
▼教育改革を具現化する学校運営
▽学校教育に対する今日的要請を踏まえ、児童生徒一人ひとりに確かな力を育むため、創意ある教育課程の編成、実施と評価、改善に取り組む
▽地域や保護者との信頼関係を基盤に、社会と共に子どもを育てる開かれた学校経営の推進
▽いじめや不登校等、生徒指導上の諸問題の発生に対する未然防止と発生後の迅速な対応
▽児童生徒の安全確保の徹底と危機管理体制の確立と充実
▽法令順守の徹底と服務規律の保持
▼研修活動の充実と効率的な還流に努める
▽校長の職能向上と学校経営の改善に資する留萌管内校長会教育研究協議会の開催
▽留萌地区教育経営研究会開催
▽新任校長研修会の開催と内容の充実
▽研究集録や会報などによる情報の共有と還流活動の充実
▼組織の強化と活動の効率化
▽理事研修会の活性化による内容面の充実と市町村校長会との連携
▽事務局と各部・各市町村校長会との連携
▽教育の諸課題に対する的確な情報提供と対応
▽全道(国)校長会、管内教育関係機関との連携
▼教職員の待遇改善
▽管理職手当、給与体系の改善
▽校長の退職手当・職責に見合う退職時における処遇の充実
▽再任用の拡大と再就職の促進
▼管内の学校や教職員に関する今日的な課題への対応
▽学校における働き方改革の推進による時間外勤務縮減の実現
▽特別支援教育の充実を図る支援体制整備・条件整備への働きかけ
▽コミュニティ・スクールや小中連携など、求められる学校づくりに対する組織的な取組の推進
▽管内的視野からのキャリアステージに応じた人材育成
◆研究主題
「新しい時代を想像し 豊かに生きるための確かな力を育む小中学校教育の推進」
◆副主題
「社会に開かれた教育課程の実現を図る校長の在り方」
◆方針
研究主題、副主題に基づく研究活動の充実を図り、校長としての識見を高め、指導力の向上に努める。
◆推進の重点
▽学習指導要領の基本理念は、子どもたちが未来社会を切り拓くための資質・能力を社会に開かれた教育課程によって着実に育成することである。そのために、校長として社会に開かれた教育課程をどうとらえ、どのように学校現場で実践するのかを検証し、校長個々の職能向上を図る
▽研究主題に基づく3ヵ年継続研究の2年次目の研究内容について研究発表等をもとに協議し、校長の在り方について研修を深めるとともに、今後の研究の見通しを確かなものとする
▽令和2・3年度道小提言に向け、プロジェクト委員会の活動を充実し、研究推進に努める
▽研究集録を発刊し、研究の成果と足跡を記録に残す
▽道小・道中研究部、各市町村研究部・関係機関との連携強化に努める
▽留萌管内教育研究団体連絡協議会の会長・事務局長として、各種研究会の連絡調整に努める
◆業務推進計画
▽諸会議の開催=研究部研修会議4回、道小提言プロジェクト委員会
▽研究活動の推進=留萌管内小中学校長会教育研究協議会開催、道小研、道中研、全国研への参加交流、研究集録発刊
▽留萌管内教育研究団体連絡協議会の業務推進
▽関係機関との連絡調整
(関係団体 2020-07-08付)
その他の記事( 関係団体)
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