宗谷局　オンラインで学校訪問　同時双方向　好評の声　仕事のツールへ期待高まる

（道・道教委 2020-07-15付）

Ｚｏｏｍを使用した学校訪問の様子

　【稚内発】宗谷教育局は、ウェブ会議システムZoomを活用した義務教育指導監学校経営指導訪問、義務教育担当指導主事学校教育指導訪問を進めている。訪問等を受けた学校からは、同時双方向で実施できることなどを評価する声が上がっている。小山内仁義務教育指導監は「ウェブ会議が多様な仕事の仕方を実現するためのコミュニケーションツールになってほしい」と期待を寄せている。

　宗谷局は、これまでＩＣＴ機器を活用した教育局と学校等とのコミュニケーション構築事業の実施に向け、管内の教育委員会や全小・中学校のＩＣＴ環境等を調査。利用可能なシステムやセキュリティ等を確認するため、小・中学校との接続テストを行ってきた。

　６月８日からZoomを活用した義務教育指導監学校経営指導訪問、義務教育担当指導主事学校教育指導訪問をスタート。今月２２日までに管内すべての小・中学校を対象に行う。

　学校経営指導では、校長らから学校の経営方針や働き方改革の取組などの説明を受け、義務教育指導監が指導助言。

　学校教育指導では、教務主任らから教育課程、学力向上、校内研究の取組等の説明を受け、指導主事が指導助言している。

　１０日までに４５校で実施。学校経営指導訪問等を受けた学校からは、「普段の指導訪問と比べ遜色がない」「実際に顔が見え、同時双方向で行えるのがよい」などの声が寄せられた。

　学校経営指導訪問を担当する小山内義務教育指導監は、「移動時間が大幅に短縮されるほか、移動にかかるコストも削減される」などとメリットを挙げ、「ICT機器の効果的な活用が、学校の教育力の向上や働き方改革につながってほしい」と期待する。

　宗谷局は今後、ウェブ会議システムの活用による学校訪問と、実際の学校訪問の両方をバランスよく実施していく考え。

(道・道教委 2020-07-15付)