ICT活用授業改善プロジェクト アプリを駆使 指導力向上 十勝局・清水高が研修会開く(道・道教委 2020-07-16付)
タブレットと大型液晶モニターをつないで発表した
【帯広発】十勝教育局と清水高校(吉村教賢校長)は13日、ICTを活用した授業改善プロジェクト特別企画として、管内高校教職員を対象に研修会を開いた。10人が参加。清水高のデジタルノートアプリ「OneNote」を使用した授業参観や、帯広緑陽高校の実践発表を通し、ICTを活用した授業の指導力向上を図った。
十勝教育局と管内高校が協力して実施するICTを効果的に活用した授業改善プロジェクトの一環。先進的な実践を展開する高校の授業を視察することによって、指導力向上を図るもの。
はじめに、清水高の岩澤健治教諭によるOneNoteを活用した発展数学の授業を参観した。
前時までに、生徒はOneNoteを使って、教科書の問題の解答式と解説、ポイントなど、発表用の資料を作成してきた。
発表では、「放物線の頂点」「頂点と放物線の方程式」「放物線の平行移動」「放物線の対称移動」などの解法を説明。生徒のタブレットと大型液晶モニターを接続し、OneNoteを操作してポイントとなる部分に色付きマーカーを引くなど、重要な個所を強調した。
ある生徒は、それぞれの頂点の値を数式に代入しながら教科書に記載されていない途中式を示し、他の生徒に分かりやすく発表。
発表後、アンケート作成ツール「Forms」を使って評価。評価基準として、解法の間違いや資料の分かりやすさなどを4段階で表し、それぞれからコメントを集め、発表にフィードバックした。
授業後の協議では、岩澤教諭が説明。今後、プレゼンテーションソフトを活用した発表に力を入れた授業展開を考えているとした。
このほか、道立教育研究所のプロジェクト「新学習指導要領に対応した情報活用能力育成にかかる指導法および環境整備に関する調査研究~クラウドを活用した教育実践」の協力校・帯広緑陽高の宮川尊充教諭が、自校の現状や、導入している教育機関向けICT教育ツール「G Suite for Education」の課題などを説明した。
(道・道教委 2020-07-16付)
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