道教委 新任校長研オンデマンド配信 人を動かす力が大切 講話で相馬教育指導監指摘
(道・道教委 2020-07-16付)

 道教委は、本年度公立高校・特別支援学校新任校長研修会をオンデマンド配信で実施している。相馬哲也教育指導監が「学校経営の課題と校長の役割」と題して講話。校長としての心構え、「使命感と責任感」「危機管理能力」など、校長に求められる資質・能力を伝え、情緒的な「人を動かす力」の大切さを説いた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本年度の研修会を、受講者の希望に応じて動画を配信するオンデマンド形式で実施。説明や講義の動画を受講者がパソコンなどで視聴し、ワークシートに記入・提出する。

 内容は「学校経営の課題と校長の役割」「教職員のメンタルヘルス」「学校の危機管理」「カリキュラム・マネジメントを生かした学校経営」「学校における働き方改革」「学校職員人事評価」「昇級および勤勉手当にかかる給与決定手続」「財務管理と学校経営」「教職員の服務」。配信期間は9月末までで、研修内容が収録されたDVDを送付し、視聴できない学校で活用を呼びかけている。

 このうち、「学校経営の課題と校長の役割」では、相馬教育指導監が講話。複数の情報を集めて判断する客観性、職員間で情報共有する報告・連絡・相談の大切さや、相手への敬意を忘れず、肯定的に受け止めるなど、コミュニケーションのポイントを示した。

 また、北海道における教員育成指標を踏まえ、「使命感と責任感」「教育理念とリーダーシップ」「児童生徒の実態や地域からの期待の把握・分析」「危機管理能力」など、校長に求められる資質・能力を提示。「目標達成のため校長に求められる力は、ときに情緒的な“人を動かす力”であることを理解してほしい」と呼びかけた。

 校長通信など学校からの情報発信のポイントでは、継続的に繰り返し行うこと、学校を取り巻くあらゆることに興味をもって積極的に取り組むことなどを紹介。教職員が不祥事を起こした場合や、地域などからの想定外の要望があった場合の具体的な対応などについて解説した。 

 最後に、ICTの活用と働き方改革の推進を本年度の重点とし、学校訪問を通じて学校の取組を指導助言していく考えを示した。

(道・道教委 2020-07-16付)

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