釧路市中央小　くまのがっこう　新たな本の世界配信　オンラインで読み聞かせ

（学校 2020-07-20付）

遠隔配信するボランティア会員

　【釧路発】釧路市立中央小学校（藤島稔弘校長）は９日、読み聞かせボランティアの会「くまのがっこう」によるウェブ会議システムＺｏｏｍを活用した絵本の読み聞かせを行った。ボランティア会員が視聴覚室から全学級に配信し、新たな本の世界を紹介した。

　現在、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、子どもたちの前で直接行う読み聞かせは中止している。再開に向け実施方法を検討する中で同校がＺｏｏｍの活用を発案し、遠隔配信による読み聞かせを行うこととなった。

　「くまのがっこう」は９年前、同校保護者や地域住民によって組織された。１～４年生対象に毎週木曜日、高学年対象に月１回の読み聞かせを行ってきた。

　Zoomでの読み聞かせ実施に向け、６日に配信場所となる視聴覚室でリハーサルを行った。絵本が大き過ぎると画面からはみ出してしまうなど、課題点を修正しながら、生の読み聞かせにより近づけようと練習を繰り返した。

　９日の本番では、全学級に配信した。

　１年生の教室では、テレビ画面に読み聞かせする会員や絵本が映ると、子どもたちは自然と笑顔に。いつもと違う読み聞かせに、新たな本の世界へと引き込まれていた。

　読み聞かせを担当した会員の一人は「目の前に子どもがいないのは寂しいが、再開できたことがうれしい」と話していた。

　岩坂美咲さん（３年）は「いつもと違って絵が大きく見えて面白かったけれど、いつもの読み聞かせも早く見たい」と、一日も早い再開を心待ちにしていた。

　今後、Ｚｏｏｍを活用した読み聞かせは毎週木曜日、全学級を対象に行う予定。

(学校 2020-07-20付)