オンラインで交流授業　枝豆栽培分かりやすく　ニセコ高生徒が中学生指導

（学校 2020-07-21付）

作業のポイントを丁寧に説明した

　【小樽発】ニセコ高校（清水美由紀校長）は９日、ニセコ町立ニセコ中学校（中村直也校長）との交流授業を行った。新型コロナウイルス感染症対策の観点から、ウェブ会議システムを活用して実施。農業工学班の３年生９人が、ニセコ中２年生に枝豆の定植方法を分かりやすく伝えた。

　同校は、生徒が学んだ農業の知識や技術を生かすとともに、中高の連携・協働による情報交換を図ることを目的として、ニセコ中学校との交流授業に取り組んでいる。

　今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため遠隔での交流を試みた。福光瑠奈さんを班長とする３年生が、ニセコ中の２年生３３人に枝豆の定植を指導。栽培で使用する苗や土などは同校で用意した。

　生徒は、モニター越しの中学生に向けて、作成したスライドをプロジェクターで黒板に投影。枝豆と大豆の違い、収穫までの流れなどを丁寧に説明した。

　また、視覚的理解が図られるよう、プランターに土を入れるラインを示すカラーテープを貼付。直接指導ができない分、どのように伝えればよいかを自分たちで考え、実践した。

　ニセコ中の生徒からは、「高校生のアドバイスのおかげでスムーズに作業できた」「説明が分かりやすかった」との感想が。中村校長は「高校生の思いを感じながら枝豆を大切に育てたい」と、高校の協力に感謝していた。

　清水校長は「学んだ知識を教えることで、生徒自身の理解が深まり、表現力も身に付くなど様々な勉強になったのでは」と話している。両校では今後も、枝豆の収穫や授業に関する意見交換会なども含め交流を継続していく。

(学校 2020-07-21付)