旭川養護と網走養護　感染症対策など確認　オンラインで情報交換会

（学校 2020-07-21付）

予定時間を超えて活発に質問が飛び交った

　【旭川発】旭川養護学校（五十嵐聖哲校長）は８日、本年度導入した遠隔会議システムで網走養護学校（上村喜明校長）と接続し、訪問教育担当教員間の情報交換会を行った。遠方にある学校同士の訪問教育の取組や臨時休業中の取組、学校再開後の感染症対策などを共有。旭川養護は、今後も遠隔会議システムを効果的に活用しながら、訪問教育担当者の情報交換を継続していくこととしている。

　本年度、道立特別支援学校（肢体不自由）８校に遠隔テレビ会議システムが導入された。これまで、管理職や学校代表者による諸会議、教員研修で活用してきた。

　旭川養護と網走養護は約２００㌔㍍離れており、訪問教育担当者が直接会って情報交換することは年に１～２回、さらに代表者のみという状況。今回、遠隔会議システムを日常的に活用できるツールとするため、複数の教員による情報交換を試みた。

　情報交換会では、両校の訪問教育の取組について概要を伝えたあと、新型コロナウイルス感染症による臨時休業中の取組や教育活動が再開してからの感染症対策など、教員が相互に顔を合わせながら情報を共有した。

　初めて遠隔会議システムを使用したため、冒頭は会話のタイミングが合わず、間が空く様子がみられたが、指導にかかわる内容になると活発に質問が飛び交い、予定の１時間を超える情報交換となった。

　このほか、臨時休業中に、施設や家庭において視聴できるようビデオやＣＤなどの教材を作成した報告や、教育活動再開後の新型コロナウイルス感染症対策について、情報交換および協議を行った。

　旭川養護で訪問教育を担当している袴田徳弘教諭は「初めてのことなので緊張した。はじめは私からの一方的な話になっていたが、質問をやり取りしていくうちに、網走養護の取組も分かった。顔を見て情報交換できるのは本当によかった」と述べた。

　旭川養護は、今後も訪問教育担当者の情報交換を継続していくとともに、効果的なツールとして、遠隔会議システムを活用していく考えだ。

(学校 2020-07-21付)