東川町東川小Globe 金メダリストがエール パラリンピックスポーツ授業
(学校 2020-07-27付)

東川小学校Globe授業
画面を通して語りかけるマセソンさん

 文部科学省委託事業「研究開発学校」に取り組む東川町立東川小学校(岸政継校長)は、創設教科「Globe」授業でパラリンピックスポーツに関する学習を行った。6年生59人がパラリンピックの特徴や意義などを知るとともに、パラスポーツを体験。元パラリンピアンで国際パラリンピック委員会(=IPC)公認教材『I,m POSSIBLE』作成の中心となったマセソン美季さんがカナダからリモートで児童にエールを送った。

 本単元「This is my Hero.パラリンピックの選手を紹介しよう」は、教科創設から毎年、町内すべての6年生が共通のカリキュラムで学習。この日、同校では6年生59人が授業に臨んだ。

 全11回の2回目となる本時では、目標を「パラリンピックの特徴や意義について知ることができる」「様々なパラスポーツを知ることで、パラスポーツを身近に感じさせ、興味・関心をもたせることで、応援したい気持ちや、やってみたい気持ち、ほかの人に紹介したくなる気持ちを醸成する」と設定。

 カムイ大雪バリアフリーセンターの松波正晃さんと小澤彰太郎さんをゲストに迎え、東川養護学校の笹谷吾郎教諭がメインティーチャーとして授業を進行した。

 パラリンピックについて、名前やシンボルマークの意味などを確認するとともに、IPC公認教材『I〓,m POSSIBLE』について説明。

 笹谷教諭は、スライドで実際のパラリンピックの様子や選手の活躍している姿の写真や動画、協議に使われている車いすの実物などを見せながら、児童の興味を引き出した。

 ゲストティーチャーの松波さんと小澤さんが、それぞれ注目するパラリンピアンを紹介。児童は、有名な選手の功績や競技用車いすの値段などを聞き、関心を寄せていた。

 続いて、元アイススレッジスピードレース選手で、IPC教育委員のマセソンさんがスペシャルゲストとしてカナダからリモートで登場。『I,m POSSIBLE』の作成にかかわる思いなどを明かした。

 児童からパラリンピック出場時のエピソードについて質問されると、「応援の力が自分では不可能と思っていた金メダル獲得につながった」と回顧。

 最後に、コロナ禍でこれまでと違った生活を送る不安の中でも「できない理由を考えるのではなく、今だからこそできることを考え、楽しい生活につなげてほしい」とエールを送った。

 このあと、ゲストティーチャーと共に、車いすスラロームなどのパラスポーツを体験した。

(学校 2020-07-27付)

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