札幌国際情報高　オンラインで　筝の音色　ロシアへ　学校祭中止受け演奏会

（学校 2020-07-31付）

　札幌国際情報高校（阿部穣校長）は２０日、ウェブ会議システムＺｏｏｍを用いて筝のオンライン演奏会を開いた。同校の２～３年生４人が４曲を演奏し、ロシアのサンクトペテルブルク５８３番学校に配信。中止となった演奏会の代替として、３年間の集大成を披露した。視察に訪れた道教委の赤間幸人学校教育監は、「生徒の思いを伝えることができ、よかった」と話した。

　同校は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、本年度の学校祭を中止。例年、３年生の最後の発表会としていた学校祭での演奏も中止となってしまったため、オンライン演奏会を３年生の最後の行事として企画した。

　演奏会は、ことしの秋に同校の姉妹校となるロシア・サンクトペテルブルク５８３番学校にＺｏｏｍを用いて配信した。お筝の会の２～３年生４人が「虹色の風」「さくら」「君をのせて」「富士」の４曲を披露した。

　演奏した生徒の一人は「コロナウイルスは悪いことばかり連れてくるように思っていたが、オンラインコンサートなどで異文化理解を身近にできるようになったのはよいことだと思う」と話していた。

　演奏会を視察した赤間学校教育監は「新型コロナウイルス感染症の影響下においても、オンラインによる国際交流の可能性を感じることができた。考えていた以上に演奏や生徒の思いを伝えることができ、よかった。筝の選曲も素晴らしく、日本の魅力をロシアに伝えてくれた」と語った。

　このあと、お筝の会の生徒たちはサンクトペテルブルク５８３番学校の生徒たちと国際交流を行った。

(学校 2020-07-31付)