道教委　高校ＯＰＥＮプロジェクト指定　魚介使った缶詰など開発　函水高　地域連携会議で紹介

（学校 2020-07-31付）

本年度の取組などを生徒が説明した

　【函館発】道教委「高校ＯＰＥＮプロジェクト」研究指定校の函館水産高校（亀山喜明校長）は７月中旬、同校で令和２年度第１回地域みらい連携会議を開いた。研究に協力する地元企業や大学教授など２０人を前に、水産食品科の代表生徒が取り組んでいる魚介を使用した缶詰などの食品開発の成果と今後の取組について発表。意見を交わした。

　プロジェクトは、本道の基幹産業や地域を支えていく人材を育成するため、地域の自治体や企業などと協働し、地域と共に解決を図る実践研究を行い、その成果を全道に普及し、本道のキャリア教育や産業の充実を図ることが目的。

　同校は、平成３０年度から本年度までの３年間、高校ＯＰＥＮプロジェクトの指定を受け、研究主題「地域水産資源の活用による地域鉄道路線や沿線水産業の活性化についての研究」のもと、生徒が各テーマで取組を進めている。

　会議は、実践研究の効果的な推進と関係機関との連携を深めることを目的としている。

　企画統括班、ブリ班、ヒスタミン班、未使用資源活用班、カキ班の代表生徒が、これまでの取組や本年度の活動計画を説明。

　うち、ブリ班は、函館で漁獲するイカが著しく減少していることから、漁獲量が伸びているブリを使用したオイル漬け缶詰の開発を進めており、「今後はこれまでの研究成果を生かし、オイル漬け以外の商品を開発したい」との方向性を示した。

　発表終了後、生徒と出席者間で、研究の方向性や商品の販売方法などについて意見を交換した。

(学校 2020-07-31付)