秋季入学など検討課題に　政府　第４６回教育再生実行会議

（国 2020-07-22付）

　政府は２０日、第４６回教育再生実行会議を首相官邸で開いた。新テーマ「ポストコロナ期における新たな学びの在り方」のもと、感染症対応やＩＣＴ活用の指導体制、秋季入学などを今後の検討課題として設定。今後、ワーキンググループにおいて課題を整理し、来年春に提言をまとめる。

　会議で安倍晋三首相は、新型コロナウイルス感染症の影響で子どもの学びの遅れ、地域・学校間の格差が生じてはならないとし「感染症対策と子どもの健やかな学びを両立し、あらゆる手段を尽くして子どもたちを誰一人取り残すことなく、その学びを保障していかなければならない」と述べた。

　さらに、遠隔教育の本格化、高等教育のグローバル化など、ポストコロナ期における新たな分野の在り方とともに、秋季入学など社会全体で取り組まなければならない事項を検討する必要性を示した。

　議事では、ＩＣＴを活用した教育環境の遅れ、家庭学習の確保・支援の在り方などを課題とし、会議における新テーマを「ポストコロナ期における新たな学びの在り方」に設定。

　初等中等教育段階においては、子どもの学びを確実に保障するための方策として、ＩＣＴを活用した新たな学びの在り方（対面とＩＣＴのハイブリット化による対話的・協働的な学びの進化、デジタル教科書の普及・促進など）、感染症対応、指導体制や環境整備の在り方などを検討課題とした。

　また、国際的な大学の競争・連携やデジタル化の進展に対応し、次世代の高等教育の在り方を議論。秋季入学は、ポストコロナ期の学びの在り方として検討する。

　今後、初等中等教育と高等教育の両ワーキンググループで課題を整理し、秋季入学に関しては合同ワーキンググループで議論。来年春に提言をまとめる。

(国 2020-07-22付)