文科省　８月末時点の道内端末調達　寿都など６町村が完了　９月予定　妹背牛など４町村

（国 2020-09-15付）

　文部科学省は、ＧＩＧＡスクール構想の実現に向けた調達等に関する状況（８月末時点、速報値）を公表した。８月中に小・中学校の全学年で端末を調達した道内の市町村は寿都町、留寿都村、秩父別町、士幌町、上士幌町、中札内村の４町２村。９月に予定しているのは森町、真狩村、妹背牛町、新冠町の３町１村で、調達後は端末や回線の設定などを進めていく予定。

　各自治体のＩＣＴ環境整備の状況を把握するため、全国の１８１１自治体を対象に調査した。

　小・中学校における端末の調達完了時期をみると、「８月までに調達済み」が２・０％、「年内を予定」が２７・４％、「年度内を予定」が７０・２％。

　道内では、年度内にすべての自治体で端末の調達が完了する見込みとなっており、８月に全学年で端末の調達が可能な自治体は、寿都町、留寿都村、秩父別町、士幌町、上士幌町、中札内村の４町２村。「９月に調達予定」としているのは森町、真狩村、妹背牛町、新冠町の３町１村だった。

　これらの市町村では、調達に関するプロセスの効率化・迅速化の検討、議会臨時会召集による早期契約、前倒しなどの取組を行っており、文科省は参考事例として紹介している。

　なお、本紙調査によると、端末調達後に機器の設定や無線ＬＡＮ環境の整備が必要な自治体もあり、学校現場での活用が数ヵ月遅れる自治体もあった。

　ルーター貸与など、ＩＣＴ環境が整っていない家庭への全国の対応（６月２３日時点）は、「全児童生徒に準備済み」が２８・７％。「最終学年に対して準備済み」が５・１％、「対応を検討中」が６５・９％だった。

(国 2020-09-15付)