自民党教育再生実行本部が特別部会　高校ＩＣＴ環境整備を　３知事　国の支援求め緊急提言

（国 2020-09-25付）

　自民党教育再生実行本部は２３日、教育の多様性を考える特別部会の初会合を開いた。全国知事会長を務める飯泉嘉門徳島県知事ら３知事が「高校のＩＣＴ環境整備に関する緊急提言」を提案。小・中学校と同様、高校における１人１台端末整備に向けた国による支援を求めた。

　緊急提言は、義務教育段階と同様に高校におけるＩＣＴ環境の整備・充実を確実に進めるため、同会議で飯泉徳島県知事、阿倍守一長野県知事、村岡嗣政山口県知事が連名で提案した。

　高校における１人１台端末が活用できる環境整備を進めるため、各都道府県の取組状況を踏まえ、国庫負担による格別な支援を行うこと、端末整備後のランニングコスト、通信料、更新費用、ソフトウェアに要する経費への十分な措置を求めた。

　また、全教室からインターネットに定期的にアクセスできるよう、通信ネットワーク整備の財源を国の学校施設整備事業などで継続的に確保するよう要請。

　家庭にインターネット環境がない生徒のため、モバイルルーターの貸与や通信費の支援を充実・強化して継続して行えるよう、必要な財源確保を求めた。

(国 2020-09-25付)