文科省　道内公立学校の給食調理場　単独３２・８％が乾式　共同は全国平均下回る

（国 2020-10-02付）

道内公立学校施設の給食調理場の状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、公立学校施設の給食調理場の状況について、初の調査結果（令和２年９月１日時点）を公表した。道内の給食調理場で乾式（ドライシステム）を導入している割合は、単独調理場が３２・８％で全国平均を０・９ポイント上回り、共同調理場が４４・９％で全国平均を７・８ポイント下回った。

　調査対象は全国の公立学校施設の給食調理場（単独調理場１万２１８棟、共同調理場３３３３棟）。調査時点は９月１日現在。

　道内における給食調理場は単独調理場２３２棟、共同調理場３３４棟。うち、乾式調理場の割合は単独調理場が３２・８％（全国平均３１・９％）、共同調理場が４４・９％（同５２・７％）。

　空調の設置状況をみると、調理室等（調理室・配膳室・洗浄室）で空調（冷房）を設置しているのは単独調理場で５６・５％（同６６・５％）、共同調理場で６３・５％（同７７・３％）。休憩室等では単独調理場で１４・７％（同９４・１％）、共同調理場で３５・３％（同９０・１％）だった。

　文科省は、ドライシステムに対応した学校給食施設の新築・改築事業の経費の一部を国庫補助しており、児童生徒や教職員の安全・安心確保の取組が進むよう、引き続き財政面も含めて支援していくとしている。

※キーワード「ドライシステム」

　調理機器から床に水を落とさない構造とすることで床を常に乾いた状態とし、湿気を少なくすることで細菌の繁殖を防止し、２次感染を防止する方式。

(国 2020-10-02付)