道内学校施設の空調（冷房）設置状況　高校　普通教室はゼロ　全国は設置率増加　文科省まとめ

（国 2020-10-01付）

道内の空調（冷房）設備設置状況　令和２年９月１日現在（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、公立学校施設の空調（冷房）設備設置について、ことし９月１日現在の状況をまとめ公表した。全国の公立幼稚園、小・中学校、高校、特別支援学校など全校種を対象に、普通教室や特別教室などにおける設置状況を調査した結果、設置率はすべて増加した。道内では、高校普通教室３０２５室のすべてで未設置だったことが明らかとなり、全国でも設置していないのは北海道のみだった。

　全国の公立学校施設（幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、特別支援学校）を対象に、普通教室、特別教室等、体育館等の空調（冷房）設備設置状況を調査したもの。調査時点は９月１日現在。

　調査結果をみると、ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金の対象となった学校種における普通教室の全保有室数４２万６４１４室のうち、空調設備を設置している室数は３９万６５６７室。設置率９３％で、前年比１４・６ポイント増となった。

　特別教室等の全保有室数４０万１４０６室のうち、設置しているのは２３万８９０室。設置率５７・５％で７・０ポイント増だった。

　体育館等は全保有数３万６００４室のうち３２３７室。設置率９・０％で５・８ポイント増となった。

　高校の普通教室の設置率は８７％で３・５ポイント増、特別支援教室等の設置率は４６・８％で３・１ポイント増だった。

　道内の小・中学校は、普通教室の保有室数１万７４２９室に対し、設置室数は７５４室で設置率４・３％。特別支援教室は保有室数１万６９１５室に対して設置室数８５１室、設置率５・０％などの結果となった。

　高校は、普通教室の保有室数３０２５室の全室で設置していないことが分かった。設置数が全国的に増加する中、ゼロとなったのは北海道のみだった。

　文科省は、各地方公共団体からの相談に丁寧に対応するとし、児童生徒や教職員の安全・安心の確保のための取組が進むよう財政面も含め、引き続き支援していく方針。

(国 2020-10-01付)