留萌教育研究所がオンライン研修　思考ツール活用法理解　新潟大附属小・桑原教諭解説

（関係団体 2020-09-23付）

５０人が受講した

　【留萌発】留萌管内教育研究所（秋葉良之所長）は８日、オンライン研修講座「思考ツールを活用した授業づくり」を開いた。新潟大学附属新潟小学校の桑原浩二教諭が思考ツールを活用した授業について解説したほか、実践例を紹介。参加した管内の教職員約５０人は、思考ツールを活用した授業について理解を深めた。

　研究所では、研究主題「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた実践的研究～思考ツールを活用した授業改善」のもと、研究を進めている。

　今回、日々の授業改善や思考力・判断力・表現力の育成に向けてオンライン上で研修講座を開催。

　管内の教職員約５０人が参加した。

　開講式のあと、桑原教諭が動画で４年生と１年生の国語の授業を公開。４年生の授業では、クラブ活動を紹介する本の作成に当たって、情報を３つに整理するＹチャートを活用したほか、他者から良い点や改善点について付せんを貼ってもらうことで情報をより整理できるようにしたことを紹介した。

　また、１年生の授業では音読指導について、情報を４つに整理するＸチャートを活用し、文中のセリフが誰のものか分類・整理することを通して、読みを深めたことを伝えた。

　続いて、新潟小の取組を紹介。低・中・高学年ごとに「ＩＣＴ」「思考ツール」「ツール活用能力のフェーズ（段階）」「情報モラル」について、身に付けるべき資質・能力を示したツール活用能力一覧表を作成していることを伝えた。

　また、ツールを適切に有効活用できていること、能力が身に付いていることを自覚させるため、隔週金曜日にリフレクションタイムを導入。児童に、「どんなツールを使ったか」「それによってどのように解決できたか」などについて振り返りシートに記入させるほか、教員間で情報を共有することで、授業改善につなげていることなども示した。

　また、児童自身が目的や課題に応じて思考ツールを選択・判断できるようになることの重要性を強調した。

(関係団体 2020-09-23付)