札教組 第52次教育研究集会 多忙化解消などで討論 コロナ禍受け18分科会のみ開催
(関係団体 2020-09-24付)

札教組第52次研究集会
200人が参加し、討論した

 札幌市教職員組合(=札教組、鈴木誠幸執行委員長)は12・13日の2日間、市内の道教育会館で第52次教育研究集会を開いた。約200人が参加し、外国語、教育課程、職場の問題など18の分科会に分かれて討論。多忙化解消や対管理強化を図った職場づくり、教育課程の自主編成、「特別の教科 道徳」などについて意見を交わした。

 研究集会のスローガンは「教え子を再び戦場に送らない」。基本方針は「平和を守り、真実をつらぬく民主教育の確立~学習指導要領体制に対峙し、憲法・47教育基本法・子どもの権利条約、条例の理念が根付く教育の実現をめざして」と設定した。

 例年、外部講師などを招き、全体会として基調講演を実施しているが、本年度は新型コロナウイルス感染症対策として、講演会を中止。密にならないよう、18の分科会のみの開催とした。

 初日は、職場の問題、教育課程、保健体育、外国語など15のテーマ別に分かれて交流を図った。

 うち、職場の問題では、「働く意欲の持てる職場を作ろう」をテーマに、多忙化解消、対管理強化、組織強化拡大を討議の柱として、意見を出し合った。自身の勤務時間や休憩時間、朝の打ち合わせの時間帯などのほか、出退勤システムの活用方法について自校の状況を共有した。

 教育課程では、「子どもの権利条約・条例を生かした実践を求めて」をテーマに、教育課程の自主編成や「特別の教科 道徳」などについて討論。参加者は、「教科書の進め方をたどるだけではなく、教員が指導する上で重要だと思う点を取捨選択し、子どもたちに伝えていく必要がある」などと指摘していた。

 外国語では、「楽しくわかる授業をどうつくるか」をテーマに、学習指導要領、評価について、小学校における英語指導について討議した。

 2日目は、教育条件整備・学校事務、しょうがい児教育、平和・人権・民族について、3つの分科会を開催。学校事務では共同実施の全市展開における業務の精査などについて意見を交わした。

(関係団体 2020-09-24付)

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