道へき・複連 オホーツクプレ大会 夢実現する学び創出へ 遠隔システムで単式授業展開(関係団体 2020-09-25付)
上仁頃小での遠隔システムを活用した授業の様子
【網走発】道へき地・複式教育研究連盟(古田統委員長)は18日、オホーツク管内の6会場で第70回全道へき地複式教育研究大会オホーツクプレ大会を開いた。研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成~児童一人一人が仲間とつながり地域とともに〝生きる力”を伸ばす学校・学級経営と学習指導の充実を目指して」のもと、各会場で公開授業や研究協議を実施。北見市立上仁頃小学校と豊地小学校の5・6年生外国語では、遠隔システムを活用し、両校の同一学年同士でコミュニケーションをとる単式スタイルの授業を展開した。
主管はオホーツクへき地・複式教育連盟。大会スローガンに「オホーツクの大地に育つ子どもへ 未来を切り拓き 夢を実現する学びを」を掲げ、上仁頃小、豊地小、佐呂間町立若佐小学校、湧別町立開盛小学校、雄武町立沢木小学校、滝上町立濁川小学校の6会場で、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら授業を公開した。
上仁頃小と豊地小の外国語では、5年生「What would you like?」(児童数・上仁頃小1人、豊地小4人)、6年生「What sport do you like?」(児童数・上仁頃小6人、豊地小4人)を野尻育代教諭(上仁頃小)と佐上こずえ教諭(豊地小)が指導した。
両校は、複式学級でも多様なコミュニケーションの機会を得られるよう、本年度から、外国語で遠隔システムを活用した単式授業の実践を積み重ねている。
本時の目標は、「ランチメニューをつくるために、買い物をすることができる」(5年生)、「してみたいスポーツについて質問したり答えたりすることができる」(6年生)と設定した。
合同でウォーミングアップを行ったあと、各学年に分かれて本時の活動に移った。
5年生では、野尻教諭が指導し、豊地小にいるALTがサポート。3桁の数字の言い方や、「How much is~?」「It’s~yen」などの表現を確認した上で、ランチメニューをつくるために必要な材料を買う活動を展開。店員役と客役に分かれ、遠隔システムを通してコミュニケーションを重ねた。
6年生では、佐上教諭が指導し、上仁頃小にいるALTがサポート。チャンツを行い、してみたいスポーツの尋ね方や答え方の表現に親しませた上で、「Let’s~」「I want to play~」などと、画面越しの相手に伝わるよう表情や動きを意識しながら交流させた。
通信トラブルなどが発生した際には、児童が主体的にライティングやスピーキングに取り組むなど、授業の流れを止めない環境づくりも意識した。
授業後は、研究発表や公開授業に関する研究協議を行った。
(関係団体 2020-09-25付)
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