【解説】国語が乱れている 66%
(解説 2020-10-13付)

 文化庁の令和元年度国語に関する世論調査によると、今の国語が乱れていると思うと回答した割合は66%で、平成11年度調査の85%から減少し続けていることが分かった。乱れている点として「敬語の使い方」「若者言葉」が約6割と多く挙がっている。

 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起することを目的に7年度から実施しているもの。調査対象は全国16歳以上の男女3557人、有効回収率は56・1%。調査時期はことし2~3月。

 普段の生活の中で接している言葉から今の国語が「非常に乱れていると思う」と回答した割合は10・5%、「ある程度乱れていると思う」が55・6%の合計で66・1%。過去の調査結果と比較すると、平成11年度調査の85・8%から減少し続けている。

 年齢別では、40代と50代で約8割、30代と60代で約7割、20代と70歳以上で約6割。

 乱れている点(複数回答)で最も多かったのは「敬語の使い方」(63・4%)で、「若者言葉」(61・3%)、「新語・流行語の多用」(34・3%)、「挨拶言葉」(32・2%)と続いた。

 国語が乱れていないと思う理由は「言葉は時代によって変わるものだと思うから」が約4割で「多少の乱れがあっても根本的には変わっていないと思うから」「いろいろな言葉や表現がある方が自然だと思うから」などと続いた。

 「~活(婚活、終活など)」の表現に「自分も使うし、他人が言うのも気にならない」「自分は使わないが、他人が言うのは気にならない」は90・6%。「~ハラ(パワハラ、モラハラなど)」は82・5%、「アラ~(アラサー、アラフィフなど)」は75・9%だった。

(解説 2020-10-13付)

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