札幌市教委　初任段階１年次研　時間配分・評価法を交流　課題探究的授業づくりへ

（札幌市 2020-11-06付）

代表者による公開授業の様子を視聴した

　札幌市教委は、９～１０月にかけて計５日間、令和２年度初任段階における研修「１年次研修」共通研修（第５日）を開いた。各グループの代表者による授業公開の動画を視聴し、課題探究的な学習を取り入れた授業づくりに向けて協議。参加者からは「課題提示の仕方など、参考にしたい方法がたくさんあった」「時間配分や題材の設定、評価の仕方を交流することができた」などの声が寄せられた。

　本年度の初任研１年次研修第５日は、参加者を９～１０月の期間で５日間に分散し、感染症対策を講じて開催。５日間合わせて、今春採用された小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校の教諭３１２人が参加した。

　これまでの研修では、グループに分かれ、それぞれ自身で作成した互いの指導案について意見を出し合ったほか、自校の先輩教員による授業公開や参加者同士で持ち寄った指導案の交流などを通して、研鑚を積んできた。

　最終日となる第５日は、各グループの代表者による授業公開の動画を視聴。それをもとに、課題探究的な学習を取り入れた授業づくりを目指して協議を深めた。

　公開授業後の研究協議で参加者からは「児童の興味・関心を高めるための工夫が多く、課題提示の仕方など、参考にしたい方法がたくさんあった」「授業のＶＴＲを視聴し、時間配分や題材の設定、評価の仕方を交流することができ、非常に有意義だった」「同世代の先生の授業動画を視聴し、とても刺激を受けた。自分の専門教科とは異なる授業であったが、生徒への声かけやＩＣＴの活用など、自分の授業改善につなげる点はいくらでもあると感じた」「研究協議を通じて、今まで自分では考えなかった視点について把握することができた」などの声が上がった。

(札幌市 2020-11-06付)