札幌市小学校長会６専門部共同研究　２グループに分け実践　新型コロナ対策で新方式

（札幌市 2020-11-05付）

　札幌市小学校長会（林貞年会長）の６専門部における共同研究の方向性がまとまった。６専門部を「２月発表グループ」と「１０月発表グループ」に３専門部ずつ分類。令和３年２月と１０月に予定している全市研修会では、各専門部の代表１人ずつがラウンドテーブル方式で研究内容を共有。グループ協議によって議論を深める。４年２月と１０月の研究大会において、研究の成果を発表する。

　校長会は、本年度から専門部体制を７部から６部に再編。３年間の検討を経て、ことしスタートした共同研究は、すべての部で校長の指導性や経営ビジョン、リーダーシップを明らかにする研修を推進。新型コロナウイルス感染症が流行したことから、感染症対策を踏まえた取組を追加した。

　共同研究は２ヵ年の継続研究で、６専門部を２月発表グループと１０月発表グループに分類。

　「学ぶ力」育成部、「豊かな心」育成部、「健やかな体」育成部は２月発表グループ、学びの支援部、教育環境部、人材育成部は１０月発表グループとして、３年２月と１０月の全市研修会で具体化した研究内容を共有。

　全市研修会は従来、代表者が壇上で発表していたものを変更。ラウンドテーブル方式での実施を予定しており、各専門部の代表計６人が集まり、研究内容を共有。各専門部の提言だけでなく、互いのコミュニケーションを図りながら議論を深めることをねらいとしている。

　研究最終年の４年２月と１０月の研究大会で研究内容・成果を共有することとしている。

　６専門部の計画内容のうち、「学ぶ力」育成部では経営組織グループ・教育課程グループ・意識改革グループを設定し、学ぶ力育成に向けた校長のかかわりの提言をもとに研究協議する。

　「豊かな心」育成部では新型コロナウイルス感染症への対応に焦点を絞り、子どもたちの思いやりなどの心を育むための校長としてのかかわりを考えていく。

　「健やかな体」育成部ではすこやか部門、からだ部門の２部門でそれぞれ健康保持増進に向けた指導の在り方や体力向上に向けた教科体育や日常の在り方について事例提言を行う。

　再編によって本年度から新たに発足した学びの支援部では、一人ひとりの教育ニーズについて考察し、適切な指導・支援の体制づくりや関係機関の連携の在り方について深めていく。

　教育環境部では新型コロナウイルス感染症対策として３密回避の配慮、活用の工夫などを共通テーマに環境部会、ＩＣＴ環境部会、連携・協働部会、防災・危機管理部会の４つの小部会を設置し、校長としての役割を明らかにしていく。

　人材育成部では働き方改革、人材育成の２点について、討議。外部講師による講演などを通し学校経営の在り方について考察する。

(札幌市 2020-11-05付)