札幌市山鼻中 30周年記念式典 様々な課題に正面から 本間校長 決意新た
(札幌市 2020-11-05付)

山鼻中開校30周年式典
感染症対策として体育館は3年生と来賓のみ

 札幌市立山鼻中学校(本間仁校長)の開校30周年記念式典が10月30日、同校で執り行われた。全校生徒と教職員、来賓など合わせて約300人が出席。初代校長の畑邦彦氏も出席し30年の節目を祝った。式辞で本間校長は「今後も様々な教育課題に正面から向き合い、まい進していきたい」と決意を新たにした。

 同校は平成3年、母体校である柏中学校と伏見中学校から分離し、市内90番目の市立中学校として開校。学校教育目標に「未来を拓く心豊かな生徒の育成」を掲げ、①豊かな情操を育む生徒(美しい心)②学ぶ意欲を育む生徒(豊かな知性)③たくましい心身を育む生徒(たくましい身体)―を目指して、30年間生徒とともに歴史を積み重ねてきた。

 式典は、新型コロナ感染症拡大防止対策を徹底して実施。在校生は3年生のみが体育館、1、2年生は各教室からリモートで参加したほか、来賓は初代校長と前校長、学校評議員、PTA役員のみに制限した。また、体育館椅子席の間隔を空けるなど、ソーシャルディスタンスを確保して行った。

 冒頭、本間校長が式辞。「これからも歴史を刻むことになる本校が、在校生、卒業生、保護者、地域の方々、教職員にとって心のふるさととなり、誇れる学校で在り続けるよう頑張っていこう」と呼びかけた。

 引き続き、同校PTAの平田由美子副会長(松田考会長代理)と、生徒会長の奥村未路愛さんが祝辞。

 うち、奥村さんは、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの学校行事が中止となった中、生徒会として、行事のテレビ放送や全校生徒が楽しめる放送番組の制作、みんなでスマイル・プロジェクトの一環で「Thanks givingキャンペーン」を実施したことなどを報告。その上で、「協力し合える仲間と共に、これからもこのような状況にくじけることなく全員で支え合い10年後、20年後も温かい学校であり続けてくれることを願っている」と述べた。

 続いて、初代校長の畑氏が登壇。「開校式がきのうのことのように思い出される」とした上で、同校の教育目標から“試練に耐えること”について、「自分の人生は自分自身で切り拓かなければならない、一日一日を全力投球で過ごしていこう」と呼びかけた。

(札幌市 2020-11-05付)

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