小中４校再編など　もみじ台地域ビジョン策定へ　札幌市

（札幌市 2020-12-03付）

　札幌市は令和５年度にも、厚別区のもみじ台地域ビジョンを策定する考えだ。老朽化が進むもみじ台団地や小・中学校４校等の再編など、民間機能の導入を視野に少子高齢化が進む地域の今後の方向性を示すもの。本年度は土地利用再編検討に着手し、同地域における再編パターンを３案以上策定する。

　市は５０年前、急激な人口増加に対応するため、分区前の白石区（当時）にもみじ台地域を造成した。

　現在、同地域にはもみじ台団地のほか、もみじの丘小学校、もみじの森小学校、もみじ台中学校、もみじ台南中学校、もみじ台管理センターなどの施設がある。

　一方で、人口減少、少子高齢化が進行し、全市で最も高齢化率が高い地域となっており、将来、地域コミュニティーが衰退し、空き地、空き家の増加などが懸念されている。

　また、施設の老朽化も進行。順次、更新時期を迎えており、地域のまちづくりに大きな影響を及ぼすとみられている。

　このため市は、市有施設の再編および民間機能の導入を視野に入れたまちづくりの方向性を示すこととした。

　本年度はもみじ台地域における土地再編パターンを３案以上策定。それぞれコンセプト、施設・機能配置、事業スケジュール、概算事業費を示す。

　来年度以降は協議会を設置するほか、地域住民が主体となって策定を進めているまちづくりビジョンとの調整を図り、５年度に地域ビジョンを策定する見通し。

(札幌市 2020-12-03付)