オホーツク局　教師力向上セミナー　保護者の思いに共感を　特別支援教育の充実目指す

（道・道教委 2021-01-06付）

学習指導や自立活動のポイントなどを説明

　【網走発】オホーツク教育局は昨年１２月中旬、ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用した管内教師力向上セミナー第７弾「特別支援教育の充実」の初回「はじめての特別支援学級」を開いた。管内小・中学校で特別支援学級を担当する教諭など約２０人が参加。美幌町立旭小学校の大和明子教諭、紋別市立潮見中学校の千葉瑞子教諭が講師を担当し、学習指導や自立活動のポイント、保護者の特別支援教育への理解に向けた取組などについて解説した。

　第７弾のセミナーは、教員のニーズに応じて全３回実施することとしている。

　はじめに、大和教諭が学習指導や自立活動のポイントについて説明。

　学習指導に関しては、児童の意欲を引き出すため「先生はやり方が分からないから教えてほしい」と児童に呼びかけるなど、「子どもが“やりたい”と思える一工夫を取り入れている」と話した。

　また、ホワイトボードに授業の流れを示すなど、見通しをもたせる授業の進め方を紹介。最後には必ず子どもたちが楽しめるものを用意するなど、「“頑張った先に楽しみが待っている”ということが目に見えるようにしている」と説明した。

　自立活動については、遊びや体を動かすことなどを通して、コミュニケーションスキルを身に付けることを目指しているとした。

　千葉教諭は、保護者の理解を得る取組について説明。保護者との面談などの際は、「保護者の思いに共感するスタンス」で取り組んでいるという。

　「共感しながら、“こういった支援をすれば、こういうことができる”などと、さりげなくこちらの意図を伝えるようにしている」と話した。

　このあと、「児童の実態が違うときに一緒に活動する際の指導のポイント」「通常学級への移籍を目指す場合、どういった指導をすればよいか」など、参加者から寄せられた質問や悩みに講師が回答した。

(道・道教委 2021-01-06付)