道教委 第2回授業改善推進チーム会議 模擬授業や事例共有など 数学の資料作成へ実践報告
(道・道教委 2021-01-08付)

第2回授業改善推進チーム会議
道庁別館と各会場をウェブでつないだ

 道教委は昨年12月25日、令和2年度学力向上推進事業第2回授業改善推進チーム(中学校数学担当推進教員)遠隔会議を開いた。ウェブ会議システムZoomを使用して道庁別館をメーン会場に各会場をつないで開催。配置校や連携校のこれまでの実践を報告し合うとともに、現在作成を進めている数学担当教員向け資料案について意見交換した。

 実践交流・資料の作成にかかる協議等を通じて、事業の効果的な推進方法について理解や数学に関する教材研究を深め、今後の取組の改善を図るもの。

 開会式の冒頭、青木順一義務教育課長補佐は本年度から、中学校数学担当推進教員による授業改善の成果を道内に周知していく考えを述べるとともに、参加者の取組がより一層、充実することに期待を寄せた。

 配置校や連携校である函館市立本通中学校、函館市立巴中学校、旭川市立中央中学校、旭川市立神居東中学校、釧路市立大楽毛中学校、釧路市立鳥取中学校の6校が現状を発表した。

 渡島会場は、配置校の巴中・油谷栄次教諭が報告。連携校などを巡回し、ベテラン教員の授業を参観しては1単位時間内で終える授業づくりやまとめの仕方、課題の設定における工夫などに注目し、参考事例となる授業について教職員で情報共有し、研鑚を積んでいることを話した。

 上川会場は、配置校の中央中・沼澤和範教諭が発表。教職員間で授業づくりの悩みを打ち明けたことで、「1回、授業をみてもらえませんか」などと声をかけて模擬授業を自主的に行うようになり、実際に誰かに参観してもらって改善していく実践を紹介した。

 釧路会場は、大楽毛中の溝渕修也教諭が実践を紹介。板書記録を参考にしたり、目指す子どもの姿などを共有したりしながら、1単位時間の授業の在り方について研究を推進していると述べた。

 協議では、現在、作成を進めている数学担当教員向け資料案について協議。各学校がまとめてきた「つまずきに対する指導の工夫」「授業の指導の工夫」「指導のポイント」について意見を交わした。

(道・道教委 2021-01-08付)

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