道教委 アドバンスト学習キャンプ 進路実現目指し研鑚 感染対策万全に講演や講義(道・道教委 2021-01-12付)
2日目は國學院大の田村教授が講演した
道教委は6日から2日間、令和2年度アドバンスト学習キャンプを行った。道内4会場をウェブ会議システムZoomでつなぎ約70人が参加。新型コロナウイルス感染症対策に努めた上で、外部講師による講演やスペシャリストによる国語・数学・英語の講義などを通じ、進路実現を目指すため研鑚を積んだ。
道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業の一環。選抜性の高い大学への進学を目指す道内の高校1年生と道立中等教育学校4年生を対象に、進路実現に向けた学力の向上と進学意欲の高揚を図るため開催。運営と講義は、スペシャリスト育成講座を受けた道立高校の教職員が行った。
2日間のキャンプは日帰りで設定。会場は、道北が旭川商業高校、道南が胆振教育局、道東が帯広三条高校とし、道央は道庁別館に特設会場を設けた。特設会場は、説明と講演を他会場へと配信するメーン会場となっているため講義はないが、石狩管内の生徒の参加を可能とした。
開会式で相馬利幸高校教育課長補佐があいさつ。「自己の進路実現に向けた今後の取組の在り方について理解を深めてほしい」と述べた。
続いて、㈱ベネッセコーポレーション北海道支社の相良大介支社長が「大学入試動向」について説明。このあと、特設会場を除く3会場で生徒たちは数学と英語の講義に取り組んだ。
2日目は、國學院大學人間開発学部初等教育学科の田村学教授が「これからの社会に求められる学力」と題して講演。
21世紀の社会について職業や地域コミュニティなどの実態についてデータを紹介し、現在の子どもの実態と学力について説明。人材育成面で企業が大学等の取組に期待していることを解説した。
田村教授は、生徒たちに「探究する活動が大切」と強調。教職員の授業を聞くだけではなく、情報収集して発表することや、説明することを勧めた。「得た知識を関連付けて蓄積し、自分の考えを伝える表現方法などを考えてほしい」と呼びかけた。
生徒からは「科学的に証明されているデータをみることができてよかった」「1つの事柄を関連付けて知識の蓄積を図っていきたい」「学校でも学んだことを生かして取り組んでいきたい」などの感想が寄せられていた。
このあと、道央会場を除く3会場で国語、数学、英語の講義を行った。
(道・道教委 2021-01-12付)
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