檜山局　特別支援オンラインセミナー　学校組織で情報共有を　初開催　特セン・宮岸課長講話

（道・道教委 2021-01-18付）

特別支援教育への理解を深めた

　【函館発】檜山教育局は昨年１２月上旬、檜山合同庁舎で管内特別支援教育オンラインセミナーを開いた。檜山局独自に初めて開催。ウェブ会議システムを使用し、小・中・高校の校長など３５人が参加。道立特別支援教育センターの宮岸尚平教育課長による講話を通して、特別支援教育の充実に向けて研鑚を積んだ。

　セミナーは、昨年１０月の特別支援連携協議会において、出席した保護者から「教職員に発達障がいの特性について、理解を深め、適切な指導をしてほしい」という意見が挙がったことや、新学習指導要領において個々の児童生徒の障がいの状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うことが示されていることから、より一層、適切な教職員のかかわりや環境整備の充実を目的としている。

　開会に当たり、長浦紀華教育支援課長が「発達障がいの理解・幼児児童生徒への適切な指導や支援について」を演題に講話した。

　特センの宮岸教育課長は、特別支援教育の現状と課題について、年々児童生徒数が増加しているとのデータを示し、小・中学校だけでなく高校においても増加傾向にあると説明。

　知的障がいのある児童生徒について、「必要があるときは、各教科、道徳、外国語活動、特別活動および自立活動の全部または一部について、合わせて授業を行うことができる」とし、子どもの実態に応じた各教科等を合わせた指導の必要性を強調。担当教諭だけでなく、学校組織として情報を共有する必要性を指摘した。

　このほか、自閉症や学習障がいなど、発達障がいの特性を説明した。

　最後に、各校の特別支援教育の充実に向け、「校長としてのリーダーシップを発揮し、取り組んでほしい」と呼びかけた。

(道・道教委 2021-01-18付)