道教委 遠隔で探究活動キャンプ 潜在能力を探り生かす 地域創生へ高校生が提案
(道・道教委 2021-01-15付)

探究活動キャンプ
チームごとにテーマ設定し活動

 道教委は8日から2日間、道庁別館をメーン会場にオンラインで全道をつなぎ探究活動キャンプを開いた。全道から高校1・2年生54人が参加。講演や説明などを通して地域創生について理解を深め、全16チームがテーマを設定してまちづくりの方策について探究活動を展開。うち、蘭越高校は特産の米を生かし、フードトラックで商品を販売する取組を紹介し、地域の魅力を発信する方策を提案した。

 キャンプは、道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業の一環。

 積極的に自ら課題を発見し、これからの時代に必要な情報活用能力や課題解決能力、表現力、コミュニケーション能力等を育み、次世代のリーダー育成などを図った。今回は新型コロナウイル感染症防止対策のため、日帰りでの開催とした。

 初日は開会式のあと、北海道大学観光学高等研究センターの岡田真弓准教授が「地域の資源を活用した地域創生」と題して講演。

 観光学の観点からグローバルフォース(経済振興、安全保障)、サステナビリティ(持続可能性)など8つのキーワードを挙げ、道内の取組事例などを説明。地域住民ならではの視点で、地域の価値を発見、保全し、創造するサイクルを重視して魅力ある地域づくりを考えるよう勧めた。

 続いて、道経済産業局総務企画部企画調査課の秋田卓也氏が、地域経済分析システムRESASの使用方法と、地方創生★政策アイデアコンテストの概要について説明した。

 このあと、参加者はチームに分かれて、事前学習で調査・分析した内容をもとに研究テーマを設定し、仮説を立てて解決策を提案するための探究活動に取り組んだ。

 2日目は、全16チームが発表。蘭越高4人はRESASを使って、地元の人口動態を調べ、認知度を高める町づくりの方策を提案。道内有数の良食味米産地である強みを生かし、フードトラックを走らせて商品を販売するなど、地域の魅力を宣伝する活動として紹介した。

 また、札幌東高校の5人は、道内の名店を全国、世界へと発信するための販売ネットワークコンテンツを提案し、経済効果を生み出す方策を説明した。

 ほかにも、各チームが収集車を使わないでごみを処理する方法や、化石復興プロジェクト、雪氷熱エネルギーに関する取組などについて発表した。

 キャンプ終了後、参加者の探究活動の発表内容については、来年度の地方創生★政策アイデアコンテストへ応募することとなっている。

(道・道教委 2021-01-15付)

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