札幌市中の島中 講演会開く　五輪は世界平和に貢献　元オリンピアン･鈴木さん

（札幌市 2021-01-26付）

感染防止対策を徹底した

　札幌市立中の島中学校（秀島起也校長）は２２日、オリンピック・パラリンピック教育推進事業の一環でオリンピアン講演会を開いた。全校生徒３８３人が参加。スピードスケート元オリンピアンの鈴木靖さんが、オリンピックは世界平和に大きな役割を果たしていることを伝えたほか、夢をかなえるために諦めないこと、頑張り続ける大切さを訴えた。

　事業は、スポーツの意義や価値などにふれる機会の充実、“ふるさと札幌”を愛する心の育成、共生の思いをもちながら生涯にわたって運動を楽しむ態度を育成することを目的に市教委が平成２８年度に開始したもの。２９年度からは、市教委とスポーツ局で事業を推進してきた。

　３０年度から研究推進校に指定されている同校はこの日、鈴木さんを講師に招き、オリンピアン講演会を開催。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から座席の間隔を１㍍以上確保したほか、２年生は教室のテレビで鑑賞するなど、感染防止対策を徹底して実施した。

　数々の世界大会やサラエボオリンピックに出場経験のある鈴木さんは、スライドを用いてオリンピックの歴史や誕生の由来などを説明。オリンピックやパラリンピック競技大会などの国際的なスポーツ大会について、世界中の人々にスポーツのもつ教育的な意義を伝えたり、人々の相互理解を深めたりすることで国際親善や世界平和に大きな役割を果たしていることを伝えた。

　また、夢をかなえるために、諦めないこと、頑張り続ける必要性を強調。「誰のため、何のため、どうなるために練習するのかを意識してほしい」「目標を見失わないため、目標は見えるところに位置付けて」などと助言した。

　最後に「夢をかなえるためには、チャレンジする気持ちが大事。チャレンジしないで最初から“無理”と諦めては夢はかなわない」と訴えた。

(札幌市 2021-01-26付)