仮称・高校遠隔授業配信センター 習熟度別授業軸に模試など 道教委 説明会で基本方針(道・道教委 2021-02-10付)
道教委は8日、道庁別館で遠隔授業説明会を開いた。令和3年度から有朋高校に設置する仮称・道高校遠隔授業配信センターに関する基本方針について説明。有朋高の元紺谷尊広校長は、習熟度別授業を軸に、大学進学を目指す全道の高校生を支援するため、模擬試験と長期休業期間の講習を柱とする基本構想を示した。
道教委は3年度、有朋高に仮称・道高校遠隔授業配信センターの設置を計画。地域の小規模の高校等で大学進学や生徒の多様な興味・関心に対応した幅広い教科・科目を開設し、地域の子どもが地元の高校に通いながら将来の夢をかなえることができる学習環境の充実を目指している。
説明会は、3年度からの遠隔授業の基本的な指針や具体的な取組内容を説明し、実施に向け万全を期すとともに、遠隔授業の適切な活用と校内体制の確立を促すもの。
道庁別館と地域連携特例校など19校を遠隔システムで接続し、約80人が参加。
はじめに、佐藤一昭教育環境支援課長補佐が、本道における遠隔授業の基本的な指針の概要について説明。受信時間数の目安、習熟度別授業や選択授業など基本的な実施形態を伝え、受信校における始業時間や年間行事予定の統一などが今後の課題になるとした。
また、遠隔授業の活用による教育課程の充実を要請。理科や地歴などの科目の充実や、1学年における国語、数学、英語における習熟度別授業の実施などを呼びかけた。
続いて、元紺谷校長が大学進学支援の取組を説明。センター設置の目的を校長、教頭、教職員が共通理解すること、主体的に生徒の進学指導に努めることを求めた。
習熟度別授業を軸に、模擬試験と長期休業期間における講習を柱とする大学進学の支援に向けた基本構想を示し、受信校においては3年間を見通した模擬試験の計画を立てること、大学進学希望者には模試を必ず受検させるよう周知した。
(道・道教委 2021-02-10付)
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