道教委 特別支援教育FSP素案 3段階で研修を実施 モデル授業動画配信等(道・道教委 2021-02-09付)
道教委は、特別支援教育ファーストステッププログラム(FSP)素案をまとめた。対象を養成、初任、中堅・ベテラン段階の3段階に分類し、研修の方向性や内容を整理。初任段階の教員に対する「スタート・サポート」では、授業力の向上に向けてベテラン教員の研究授業のオンライン参観やモデル授業の動画配信などを盛り込んだ。
特別支援教育FSPは「経験の浅い教員に対する特別支援教育に関する研修」「指導的な立場の教員の育成・活用」「研修用動画の配信」「テレビ会議システムを活用した相談支援体制」「教育大学における特別支援教育に関する課程の改善・充実」の総称。
道教委は、文部科学省の委託を受けて実施する経験の浅い教員の専門性向上にかかる支援体制構築事業の一環として開発に取り組んでいる。
プログラムの開発に向け道教委は、検討協議会ワーキンググループで協議し素案を作成。プログラムは養成段階の学生に対するゼロステップ・サポート、初任段階の教員に対するスタート・サポート、中堅・ベテラン段階の教員に対するメンター・サポートに分類し、研修の方向性や内容、実施形態などを示した。
このうち、ゼロステップ・サポートでは、道教育大学と連携して大学における講義の充実を図るほか、教員志願者の確保に向けたセミナーやガイダンスなど、学生への教員に関する情報の周知や不安軽減に向けた取組を進める。
スタート・サポートでは、基礎的スキル定着のため、個別または校内初任研における活用を想定した資料を作成する。内容は、児童生徒の学習・生活上の困難などの特性の理解、保護者対応、学習の基礎となる読み書き、地域との連携などに関するものを想定している。
ベテラン教員の授業を参観する機会を確保するため、リーダー教員による研究授業をオンライン形式で実施。モデル授業の動画を各学校に配信する。
メンター・サポートでは、中堅教諭等資質向上研修など従来の研修において個に応じた研修内容の充実を図り、多様な関係者との協議を実施。校内の教員や他機関の関係者との対話力やコーディネート力の向上を図る。
3年度以降、プログラムを活用・修正し、4年度からの普及を図っていく。
(道・道教委 2021-02-09付)
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