道教委 SSW活用事業地域別研修会 解決の手立て考え支援 北星学園大・大友准教授講義(道・道教委 2021-02-12付)
道教委は1月29日と今月10日の2日間、令和2年度スクールソーシャルワーカー活用事業地域別研修会を開いた。2日間合わせて約80人が参加。研修テーマ「特別な配慮が必要な子どもの対応」のもと、北星学園大学社会福祉学部福祉臨床学科の大友秀治准教授がスクールソーシャルワーカーの役割の1つ、ミクロ・アプローチに関し講義。児童生徒の状態について情報収集し、解決に向けての見立てや手立てを考えた上で支援に努めるよう伝えた。
道教委は、平成20年度に文部科学省補助事業としてスクールソーシャルワーカー活用事業を開始。市町村教委、学校、児童相談所等の関係機関と連携して取組を進めている。
研修会は例年、全道5地域に分けて開催していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からウェブ会議システムを活用。1月29日と2月10日の2日間開催した。
研修テーマは「特別な配慮が必要な子どもへの対応」。
10日の研修会では、伊藤伸一生徒指導・学校安全課長があいさつ。いじめや不登校、児童虐待など、学校だけでは解決が困難な課題が多く発生している現状を伝え、「関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整などを担うスクールソーシャルワーカーの役割が一層重要となる」と強調。学校や子どもたちと効果的な連携の在り方などについて理解を深める機会とするよう呼びかけた。
続いて、大友准教授が「ミクロ・アプローチの基本的な考え方」と題して講義。児童生徒へのミクロアプローチについて、「単なるアプローチではない」とし、児童生徒の状態を把握するために情報収集し、解決に向けた見立てや手立てを考えた上で支援するよう伝えた。
このあと、参加者は6グループに分かれて、それぞれの実践事例などをもとに協議。「対象となる児童生徒の情報について、だれが責任をもって集約し、どのように共有していくのか、もっと考えていく必要がある」などの意見が挙がり、今後の支援に生かしていく方策などを探った。
(道・道教委 2021-02-12付)
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